豪ドル/円、“強気”の流れ。93.40以下で終えた場合は短期トレンドが変化。
4月19日に公表された中銀定例理事会(4/5開催分)の議事要旨で、インフレの加速や労働市場の引き締まりによる賃金上昇により、利上げ時期を早める可能性が高くなったとの見解が示され、これを受けて豪ドルは対ドル、対円で上昇しました。特に対円については日銀が長期金利の上昇を抑えるため、指値オペを継続して実施していることから円の独歩安となり、豪ドル/円は94円の壁を超えて95円台後半まで上昇が加速しました。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。85円台に乗せたところから新たな上昇トレンドに入って上昇が加速しており、短期トレンドは非常に強い状態を維持しています。足元では94.00〜94.40ゾーンの中期的な上値抵抗ゾーンに押し戻されて揉み合いとなっていますが、日足の形状は崩れておらず、96円超えトライの可能性に繋げています。但し、94円台を維持できずに終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。さらに、93.40以下で終えた場合は目先天井を確認した可能性が高くなり、下値余地がさらに拡がり易くなります。逆に96円台で終えた場合は一段の上昇に繋がり易くなりますが、98円台には長期的な上値抵抗が控えており、これを上抜けるにはまだ力不足と見られます。日足の上値抵抗は94.40-50,95.10-20,95.50-60,96.10-20に、下値抵抗は94.00-10,93.80-90,93.40-50にあります。21日、120日、200日移動平均線は、93.01,84.74,83.49に位置しており短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は、小幅続伸となり94円台を上抜けられずに越週しましたが、今週はこの壁を乗り越えて上値トライの流れが継続しています。個々の足が強いものではないことや、対米ドルでのトレンドが弱い状態にあることから、豪ドル/円は上下動を繰り返す可能性が高いと見られますが、週足、月足の形状が悪化しておらず、中期トレンドが強い状態にあることから、深い押しにもまだ繋がり難いと見られます。週足ベースで見た上値抵抗は95.00-10,95.90-00,に、下値抵抗は94.00-10,93.50-60,91.80-90にあります。93.40以下で越週した場合は、下値リスクがやや高くなりますが、90円割れで越週しない限り、深い押しにも繋がり難いでしょう。31週、62週移動平均線は84.42と83.64に位置しており中期トレンドをサポートしています。
4/21現在、31週、62週移動平均線は84.42と83.64にあり短・中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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