NZ/円、“NZ強気”85円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化。
4月21日に発表された1-3月期の消費者物価指数(CPI)は前期比+1.8%、前年比で+6.9%と市場予想の2.0%、+7.1%に届きませんでした。この結果を受けて、インフレ圧力がやや弱まったとの見方が強まり、NZドルは対米ドル、対円で反落しています。
チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を基点として下値を急角度で切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは強い状態にありますが、86円台乗せを見てからは足踏み状態となっており、また、上値も切り下げています。80円台乗せから86円超えまでの急伸の後で、スピード調整に入った可能性があり、85円割れで終えた場合は、日足の形状が悪化して下値リスクが点灯します。この場合でも82.00-10に、日足ベースで見たさらに強い下値抵抗が控えており、これを割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となります。日足の上値抵抗は86.50-60,86.80-90,87.10-20に、下値抵抗は85.80-90,85.30-40,85.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は85.52,79.50,78.91に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”を維持しています。
一方直近の週足は実体の小さい陽線引けとなり、小幅続伸して越週しています。上ヒゲがやや長く上値トライに失敗していますが、下値を切り上げる流れを変えておらず、今週も上値トライの動きが先行しています。短・中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持していますが、85円割れで越週した場合は、調整下げ局面入りの可能性が高くなります。この場合は下値余地が82円台まで拡がる可能性が生じますが、82.50-60に週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、これを下値抜けて越週するか、日足が82円割れで終えない限り、下値余地も拡がり難いでしょう。週足ベースで見た上値抵抗は、86.20-30,86.80-90,87.20-30に、下値抵抗は85.60-70,85.00-10にあります。31週、62週移動平均線は79.51と78.58にあり、中期トレンドをサポート中です。可能性が低いと見ますが、82円台を維持できずに越週した場合はトレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。
4/21現在、31週、62週移動平均線は79.51と78.58にあり、短・中期トレンドをサポート中。
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