NZの2022年第1・四半期消費者物価指数の予想
明朝NZの第1四半期消費者物価指数が発表されます。市場の予想は以下となっています。
(今回発表予想)4月20日9時現在
(1) 消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
(黒い線の右側は今回、赤は0%)
(2) 年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)
上図は今回の予想値を加味(黒い線より右が今回予想値、赤い両線は中銀インフレ目標値レンジ)
今回発表の2022年1Q・CPIは前期比+2.0%、前年比+7.1%とインフレが一段と高進する予想になっています。
下表は今年2月と昨年11月時のNZ中銀のGDP(四半期)とCPI(年率)の予想ですが、今回のCPIは中銀予想よりも拡大しています。予想レンジ下限でも中銀予想を越えており、ここまで、他国と比較して利上げ先行も肯けます。また中銀のインフレ目標値1〜3%内に収まるのは来年2Q以降になっています。
またGDPを見ると2022年上半期は前回予想よりも下がっており、伸び率拡大は2022年後半に持ち越しとなっています。4月13日の中銀金融政策で50ベーシスの利上げを実施し、将来の不確実性に対処とのことでしたが、予想通りに成長率拡大が続けばNZ利上げも継続しそうです。
中銀のGDPとCPI見通し
NZドル米ドルの相場はシカゴポジション330内で記した短期的にはNZドル安への流れになっています。しかしながら、下値は月曜日の0.6715迄で0.6728付近のダブルボトムで止められています。目先はややNZドル高に戻り気味の動きをしています。下値は0.6680、0.6630、0.6590の順にサポートがあり、最大で0.6530の1月下旬底値のダブルボトムがあります。上値は0.6790、0.6840の順に抵抗線があります。後者を越えないと短期のNZドル安を解消できません。
(4月20日10時45分、1NZドル=0.6750米ドル)
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