N$シカゴポジョン(2022年4月19日現在)

先週のシカゴは、ロングは2,800枚増、ショート2,100枚増で、差し引きでは僅か700枚のロング増、ネットポジションでも365枚のNZドルロングに留まりました。

N$シカゴポジョン(2022年4月19日現在)

シカゴポジション(CME)331

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

シカゴポジション(CME)331

主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年04月19日現在の数値)

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

先週のシカゴポジションは全般的に持ち高調整の週になりました。豪ドルは全くの横這いで、ショート枚数を維持しています。相場がポジション方向に動き、様子見した形です。3月の豪ドル高で売上り出来ずに損切りした後にやっと戻ってきた形です。まずは明日の締日ポジション動向を見たいと思います。NZドルはまだスクエアで、相場観を持っていません。但し、総枚数を5,000枚増やしており、このまま総枚数が5万枚付近まで行った時、ある程度の方向性が出ていると思います。まだ37,800枚ですので、あと2〜3週間はどちらに傾くかを見たいと思います。

ドル円は大きくドル高方向となったにも関わらず、目安の10〜11万枚から逸脱できず、現状ではドル一段高を見ていないことになります。しかもやや円ロングを増やしてのポジション調整なので、利益を懐に入れた形です。ユーロも目安の5万枚には達していないので、まだ引っくり返しできる位置にいます。今週以降は、オセアニア通貨を再度ショートメークするのか、あるいはポジションを利確して戦略を変更するのかを待ちます。一方、ドル円は130円乗せが通過点のドル高を見ていれば、先週は15万枚方向開始への動きとなってもおかしくありませんでしたが、そこまでの相場は見ていない様です。慎重に対応しており、場合により5万枚方向への動きになれば、ドル高相場は一度終わり、再度押し目待ちになりそうです。

先週のシカゴは、ロングは2,800枚増、ショート2,100枚増で、差し引きでは僅か700枚のロング増、ネットポジションでも365枚のNZドルロングに留まりました。まだシカゴは全く相場を持ち合わせていないようです。ただ、総枚数で約5,000枚増やしているので、相場観模索の流れはあります。オセアニア通貨の括りで見たいと思いますので、まず来週以降の豪ドルのネットショートのポジションを見たいと思います。もしショート増になれば良いですが、利確になれば、暫くはオセアニア通貨に関してシカゴは相場観を探る展開になりそうです。チャートを見ると、短期的にNZドル高トレンドとなっていた黒のサポートを切ったので、これまでの赤のNZドル安トレンドライン0.6720が締日サポートでした。既に現在のスポットは締日終値(0.6735)から140ピップスもNZドルが売られており、明日の締日までに0.6720以上戻れるかになります。

さて実際の相場も、0.6728にダブルボトムがありもしこれを切れると一段安とし、0.6680、0.6630、0.6590の順にあるサポートのトライとしましたが、既に豪ドル同様に、最後のサポートまで来ています。現状は最大で0.6530の1月下旬のダブルボトムに並ぶ動きになっています。万一これを切ると一段安トライになり、0.6480〜90、0.6380方向トライに入ります。上値は0.6690〜0.67に抵抗線があり、これを越えて終わらないと、NZドル底値模索先行の相場が続きます。(1NZドル=0.6595米ドル、4月25日14:15)

シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート

シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

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