ニュージーランドドル週報(2022年4月第5週)

今週はNZ独自の注目材料はありませんでした。

ニュージーランドドル週報(2022年4月第5週)

NZ/円、短期は調整下げの動き。86円台で終えれば強気に変化。中期は強気。

今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、アメリカの利上げ加速観測でドル全面高の展開の中、感染拡大による中国経済の悪化懸念も強まったことから、ユーロや資源国通貨を中心に売られる展開となり、NZドルは対ドル、対円で下落して始まりました。しかし、4/28に開催された日銀金融政策決定会合で、量的緩和策の継続と、10年債の指値オペを毎営業日実施することを発表、また足元での急激な円安に対してもコメントが無かったことから、円の売り戻しの動きが急速に強まり、NZドルは対米ドルでは小幅続落、対円では急反発に転じています。

チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を基点として下値を急角度で切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れを維持していますが、4/20に付けた強い状態にありますが、87.34を直近高値として上値も切り下げています。現状は調整下げ局面にあり、85.50超えに実体を戻して引けるまでは下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は85.00-10,85.30-40,86.10-20に、下値抵抗は83.70-80,83.00-10,82.50-60にあります。21日移動平均線は85.37に位置しており、この下に入り込んでおり、短期トレンドは下値リスクを残していますが、120日、200日線は、79.62と79.01にあり、中期トレンドは強い状態を維持しています。

一方直近の週足は実体が小さく上ヒゲの長い陰線引けとなり、上値トライに失敗して引けています。この反動で今週は続落のスタートとなりましたが、下値を切り上げる流れに変化が認められず、調整下げに留まる可能性も高いと見られます。但し、可能性が低いと見ますが、82円を割り込んで越週した場合は、調整下げに留まらず、一段の下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は、85.30-40,86.20-30,86.80-90に、下値抵抗は84.10-20,83.60-70,83.00-10にあります。31週、62週移動平均線は79.68と78.68にあり、中期トレンドをサポート中です。

NZ/円、短期は調整下げの動き。86円台で終えれば強気に変化。中期は強気。

4/28現在、31週、62週移動平均線は79.68と78.68にあり、中期トレンドをサポート中。

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