豪ドル/円、短期は調整下げの動き。93円台回復で下値リスクが後退。中期は強気。
豪ドルは、中国の景気減速懸念を背景に週初は上値の重いスタートとなりましたが、4/27に発表された豪1-3月期の消費者物価指数(CPI)が前期比+2.1%、前年比で+5.1%と、市場予想の+1.7%、4.6%を上回る上昇を示したこと、4/5開催の中銀定例会議でも利上げ時期を早める可能性が高くなったとの見解が示されていたこともあり、豪ドルは対ドル、対円で安値圏から反発に転じました。さらに28日の日銀金融政策決定会合で、量的緩和策の継続と10年債の指値オペを毎営業日実施することを決定、また、足元の円安についてもコメントが無かったことから、円売りが加速し、豪ドル/円も急伸しています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、4/20に付けた95.74を直近高値として上値を切り下げており、この間に94円割れを見て調整下げ局面入りしています。4/28現在も上値を切り下げる流れに変わりなく、下値リスクを残した状態ですが、一方で、90円台にある強い下値抵抗にも跳ね返されており、調整下げが一巡した可能性が点灯しています。日足の上値抵抗は92.50-60,93.10-20,94.00-10に、下値抵抗は91.00-10,90.60-70,90.00-10にあります。21日移動平均線は92.93に位置しており、この下で推移していますが、93円台を回復して引けた場合は、下値リスクが後退します。また、120日、200日線は85.01と83.70に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は、上ヒゲが長く実体の小さい陰線引けとなり、上値トライに失敗して越週しています。この反動で今週は週初から続落のスタートとなりましたが、1月に付けた80.37を基点として下値を切り上げる流れには変化が認められず、調整的な下げの範囲内に留まっています。この週足サポートは88.30-40にあります。一方上値も、93.20-30に週足ベースで見た強い上値抵抗があり、これを上抜けて越週するまでは、調整下げ一巡と認められず、下値リスクを残した状態です。週足ベースで見た上値抵抗は92.50-60,93.20-30,94.30-40に、下値抵抗は90.00-10,88.30-40にあります。90円割れの越週で下落リスクが点灯、88円割れで越週した場合は調整下げに留まらない可能性が高くなります。31週、62週移動平均線は84.73と83.75に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
4/28現在、31週、62週移動平均線は84.73と83.75にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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