シカゴポジション(CME)332
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年04月26日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
先週のシカゴポジションは引き続き持ち高調整の週になりました。しかしながら相場は大きくドル全面高方向に動いているので、明日の締日が重要になりそうです。
まず豪ドルですが、ややショートポジションを手仕舞いしていますが、総枚数では14,600枚増の121,800枚になりました。過去の総枚数は15万枚が最大近くになっているので、この先はどちらかのポジションを落とし、一方を売り増すか買い増すかになります。その場合は一気にポジションが傾きますので、明日の締日のポジションは注目されます。相場はかつてのアゲインストからフェイバー方向に進んでいるにも関わらず、ショートを積みましていないので、先々の相場観は不透明です。丁度明日は豪州中銀の金融政策、4日にはFOMCですので、見極めの重要週になりそうです。NZドルは引き続きスクエアですので、様子見になっているようですが、総枚数は豪ドル同様に6,300枚増になっているので、過去の最大総枚数58,000枚絡みに向けて、ポジションを動かして行きそうです。引き続きオセアニア通貨の括りで見ていきます。
円は利益確定してきました。先週は木曜日以降にドル急伸しているので、明日の締日ポジョションでは判断が難しいかもしれません。まだ次の目安となる15万枚方向に積み上げる様子がないので、ひょっとしたら現時点ではドル一段高を見ていないのかもしれません。シカゴが131円台前半で1相場が終わったと見ているのかを見極めたいと思います。ユーロはややロングを損切りしてきました。先週締日のNY終値が1.0638で、その後は1.0472まで底値をみていますので、ユーロに関して、シカゴは一貫してロングを取り、損切りの恰好になっています。この1.05絡みで再度ロングを積み上げてくれば、長期のユーロ高回帰をまだ持ち続けていることになります。目安となる5万枚に向けてロングとなるかショートになるかを見たいと思います。
シカゴはロング7,900枚増、ショート6,700枚増で、差し引き1,200枚のネット豪ドルショート減になりました。総枚数では14,600枚増になっています。先週同様に、シカゴは一度スクエア方向で手仕舞いの可能性大と見ています。尚、シュートコストは0.73〜0.74です。チャートを見ると、豪ドル安トレンドライン0.7020〜0.7560内で、途中にあるもう1本のサポート0.7200〜10は下抜きました。下限方向トライになっています。締日終値は0.7121でしたが、現在のスポットは0.7050付近ですので、明日の締日でこのトレンドライン下限を維持できるか否かを見たいと思います。その意味で何故シカゴは再度ショートを積み増ししていないのか疑問が残ります。
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
実際の相場は先週からの下押し先行がそのまま継続しています。トレンドは0.7030〜0.7350の豪ドル安になっており、この間の0.7180に抵抗線が控えている流れです。もしこの下限0.7030を切ると、心理的なサポート0.70、1月28日底値の0.6968トライになります。そしてこの0.6968を切ってしまうと、週足の0.6800辺りまで強いサポートがありません。豪ドルが弱い中で、シカゴの次の1手が注目されます。(1豪ドル=0.7040米ドル、5月2日11:40)
オーダー/ポジション状況
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