A＄シカゴポジション（2022年4月12日現在）

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

さて、豪ドルは押し目でポジションを減らしてきており、豪ドル先安の相場観を解消してきています。NZドルも完全にスクエアとなり、現在の相場自体はほぼ4通貨共に米ドル高になっていますが、シカゴ自体が米ドル全面安の流れから変える可能性もあります。豪ドルはやっとコスト付近まで下がってきているので、これまでの相場観を踏襲するのか、あるいは完全に豪ドルポジションをスクエアにし、その後の数週間経過したネットポジションの流れをみたいと思います。ユーロが対ドルで非常に弱いにも関わらず、再度ユーロロングを積み上げ始めているので、このまま目安となる5万枚になれば、その後は時間経過で10万枚方向になります。これに続いて、オセアニア通貨が自国通貨へのロングに切り替えてくると、大きな流れが変わる切っ掛けになりそうです。シカゴの次の展開に期待します。

ドル円は円全面安の流れに沿って、一段とドルロングを積み増してきました。まだ目安の10〜11万枚に留まっていますが、次週以降12万枚を越えてくると次は14〜15万枚です。明日の締日でドルロング増になれば、まだドル円の天井とは見ていないと思います。ユーロドルの5万枚方向と合わせて、ポジション待ちになります。

シカゴはロング4,900枚増、ショート3,900枚減で、差し引き8,800枚のネット豪ドルショート減になりました。久しぶりに2万枚台まで減らしており、過去のパターンでは2万枚台は通過点ですので、今回の場合は一度スクエア方向の可能性大です。シュートコストが0.73〜0.74付近ですので、やれやれの買い戻しになりそうです。チャートを見ると、豪ドル安トレンドライン0.7040〜0.7580内で、4月5日締日の終値0.7579で抵抗線を守り切り、豪ドルは下がってきました。前週は損切りした形になりましたが、4月7日には0.74まで豪ドル安になり、更にポジション減にしています。このレンジ内にあるもう1本の黒のラインは0.7220〜30ですので、明日までにこれに近づくスポットになれば、そのままショートポジションをキープする可能性もあります。ショートポジションの期間も長いので、前週同様にシカゴはスエクア方向に手仕舞いしてくると見ています。

実際の相場は、先週0.7430と0.7340の2つのサポートで、前者が切れると後者まで行く可能性ありとしましたが、現在のスポットはそこまで来ています。そしてもしこの0.7340を割ると、豪ドル高トレンドは切れてしまい、0.7280〜90、0.7230、0.71700〜80方向トライになります。
上値は0.7420〜30に抵抗線があり、これを回復しないと0.7580方向へのトライが難しくなります。上下攻防の分岐点にいます。シカゴはもしスクエア方向にポジション調整したら、数ヶ月先の相場観をどの様にみているのか注目したいと思います。（1豪ドル＝0.7353米ドル、4月18日14：20）