ユーロ圏・米国の4月PMI景況指数速報値の予想
本日、ユーロ圏及び米国の4月PMI指数速報値が発表されます。3月は欧米共に製造業・サービス業は予想を上回りました。しかし、4月は欧州が前月よりも下がり、米国は製造業がやや下がるものの、サービス業は横這い予想になっています。ロシアによるウクライナ侵攻が継続しており、中国のロックダウンで先行き経済も曇りがちですので、明るい兆しは見えていません。ドルが強い中で、ややユーロに対してはドル買いの勢いが落ちているので、今日の数値の受け止め方を見たいと思います。
ユーロ圏4月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(今回発表予想)2022年4月22日9時00分現在)
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2022年4月22日9時00分現在)
米国4月PMI指数予想
(発表時間22時45分)
製造業 3月は58.8(←予56.1) 4月:58.0(レンジ56.0〜59.5)
サービス業 3月は58.0(←予56.0) 4月:58.0(レンジ56.0〜59.9)
(今回予想)2022年4月22日9時00分現在)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。昨年3月をピークにして欧米は下降トレンドを脱却できていません。日本は遅れて回復しているものの、ここにきて横這い傾向です。供給チェーン混乱の解消はままならず、2月下旬からのウクライナ問題に加え、中国のロックダウンの影響もあり、製造業の先行き回復は見えてこない様です。このまま50方向に下がる流れを食い止める要因が見当たらない現状になっています。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
青の矢印:4月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
赤:50
下図はユーロドルの週足チャートです。昨年6月高値からの抵抗線A(=1.1270)を上限として、ユーロ安が継続しています。ここから平行に下したサポートB(=1.0745)とC(=1.0680)でトレンドラインを形成しています。
週足では横サポートD(=1.0760)付近でダブルボトムになり、また実体では1.08未満の終値がありません。今日週足ができますが、まずそれを確認し、もしDを切ればB及びCのトレンドに入りそうです。一方で、1.08を守るとまだユーロ安の中で、戻りを確かめる動きになります。抵抗線としてはE(=1.1040)が強いですが、そこまでに1.0930〜40、1.0990〜1.10に抵抗線が控えています。
(2022年4月22日10:45、1ユーロ=1.0840ドル)
オーダー/ポジション状況
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