ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「昨年10月高値と今年2月高値の水準を参考にして、7.65レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.74レベル、高値が7.97レベルと、予想以上にランドが強い地合いの一週間となりました。
先週のランドは前週からの流れを受けて対ドルでランド高の流れが続き、またドル円での円安地合いも手伝ってランド円の買いが目立つ展開となりました。これはロシアへの経済制裁でロシアが圧倒的なシェアを占めるパラジウムの輸入先として南アフリカ以外の候補がほぼ無いことによるレアメタルの産地としての資源国通貨買いという見方がランドを支える材料となっています。
またテクニカルにも昨年10月高値を上抜けたことで、昨年高値8.15レベルを視野に入れた展開になってきたと考えられます。さらに今週は南ア中銀の政策金利決定会合があり、0.25%の利上げが行われると見られていることもランドの買い材料になっていると言えます。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
上に引いた赤の水平線が昨年高値の8.15でこうして見るとかなり近く今週の利上げ直後にでも試しそうな距離にあります。現在はピンクの平行上昇チャンネルの中での動きとなっていますが、さすがに幅が狭いため、この中での動きというよりはトレンドの強さとしてこのような角度での上昇トレンドを継続しやすいという見方でよいでしょう。
先週は値幅が狭かったこともありますのでサポートは先週安値圏、レジスタンスは昨年高値を考え、今週は7.75レベルをサポートに8.15レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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