トルコリラ円ショートコメント (22/03/14)

今週の最大の注目材料はトルコ中銀の政策金利発表ですが、さすがにCPIが高水準を維持している状況では利下げは出来ず現状維持がコンセンサスです。

トルコリラ円ショートコメント (22/03/14)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「テクニカルな観点から7.80レベルをサポートに8.20レベルをレジスタンスと8円の大台を挟んだ週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.69レベル、高値が8.02レベルと、8円の大台超えの上値が重く予想よりもトルコリラは弱い地合いを継続した一週間となりました。

先週のトルコリラは前週からの流れを受けてトルコリラ売りが先行しましたが、ジェトロのサイトによると、ロシアのウクライナ侵攻以降、両国との物流が滞ったことで、トマト、キュウリ、ピーマン、ズッキーニ、ナスなどを輸出できなくなりトルコ国内の野菜価格は50%下落、いっぽうで小麦輸入の約87%を占める両国からの輸入が停止し、調達コストも跳ね上がり、国内小売市場に影を落としつつある、というあたりもトルコリラ安に影響したようです。

今週の最大の注目材料はトルコ中銀の政策金利発表ですが、さすがにCPIが高水準を維持している状況では利下げは出来ず現状維持がコンセンサスです。さすがにサプライズの利上げも無いでしょうから、基本的には影響は少ないはずですが、FOMCで米国が利上げを行うことから金利差が縮小することはドルトルコリラにおいてはトルコリラ売り要因となりそうです。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

安値7.69レベルは2月安値と同水準で、ここを下抜けていたら更なる下落につながっていたと思いますが、首の皮一枚でつないだという感じです。しかし、依然として底割れには注意が必要でしょう。いっぽうで上値はピンクのレジスタンスラインが効いてくると見ています。

今週は先週安値圏7.70レベルをサポートにレジスタンスラインの水準である8.10レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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