ランド円レポート月曜版(2022/3/14)

先週の為替市場は、対ロシア金融経済制裁からこれまでロシアから輸入していた物を他国から調達するため資源国通貨に注目が集まりました。

ランド円レポート月曜版(2022/3/14)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、高値7.78と予想以上に強い動き
〇対ロ制裁で穀物、エネルギー等の代替輸入先に豪州等の資源国通貨に注目集まる
〇南アもパラジウム、金等の算出で注目集めドルランドは3月3.8%のランド高
〇円安も加わってランド円は昨年10月以来の高値に
〇テクニカルには順調に上昇トレンドをたどり、昨年10月高値7.93が視野に
〇今週ランド円は7.65レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「下降チャンネル内での動きと見ることが妥当と考え、7.32レベルをサポートに、7.59レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.42レベル、高値が7.78レベルと、予想以上に強い動きを見せた一週間となりました。

先週の為替市場は、対ロシア金融経済制裁からエネルギー、穀物、レアメタルといったこれまでロシアから輸入していた物を他国から調達するため資源国通貨に注目が集まりました。豪州が代表ですがエネルギー、穀物など多くの産品で代替国となり得るためウクライナ危機以降の豪ドルは基本的に強い地合いです。

南アフリカも同様の動きとなっていて、パラジウムはロシア以外では南アフリカくらいしか産出が出来ません。また避難資産として金価格が上昇していることも南アフリカにとっては好材料です。ドルランドは3月のランド安値15.562レベルから高値14.970レベルまで、3月に入ってから3.8%ほどランド高となりました。いっぽうでドル円は円高値114.64レベルから円安値117.35レベルまで2.4%ほど円安となりました。(それぞれ先週金曜まで)

円安の理由についてはドル円の週報で書いていますので詳しくは書きませんが、双方の動きがドルに対して逆方向となったことでランド円は7.78レベルと昨年10月以来の高値へと上昇したこととなります。そして、ロシアに対する制裁が続く限り、ランドにとっては強い材料が続くこととなります。

テクニカルにも久しぶりの高値圏となっていますので、日足チャートからご覧ください。

ランド円レポート月曜版

ピンクの平行上昇チャンネルを引きましたが、当面はこのチャンネルの中で強い地合いを続けやすいと言えます。ターゲットとしては2月高値と重なる昨年10月高値と11月安値の78.6%(61.8%の平方根)戻し7.71を抜けてきたことで次のターゲットは昨年10月高値7.93を視野に入れる展開が考えられます。ちょうど3月末頃に上昇チャンネルの上側のラインが昨年10月高値と交差しますので、時期的には今週では無いと見ていますが、ドル円の動き次第では今週という可能性もありそうです。

このあたりを踏まえていつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

日足の上昇チャンネルはかなり幅が広いため、こちらには昨年10月高値と今年2月高値の位置に水平線を引きました。2月高値7.71はやや近いのですが今後サポートとなりやすい水準と言えます。

今週は上記両ラインを参考にしつつもまだターゲットには若干時間が足りないこと、サポートも同様にもう少し上昇しないと聞きにくいことを考量して7.65レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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