ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「以前のサポートがレジスタンスとなりやすく、下値については1月28日安値を考えて、7.32レベルをサポートに7.58レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.37レベル、高値が7.60レベルと、予想よりも若干底堅い水準で思いのほか落ち着いた動きといった一週間となりました。
ランドも新興国通貨としてウクライナ情勢が緊迫化している現状ではランドから米ドルへと資金が流れやすいのですが、比較的動きも落ち着いていますし、思ったほどの下げにはなっていません。これはリスクオフで金価格が上昇していることや、ほぼロシアからしか産出されないパラジウムに関して南アフリカが少ないながらも産出が可能な数少ない国のひとつであるという貴金属価格上昇の効果が大きいと見られます。
参考までにパラジウム(対ドル)の月足チャートを上げておきます。
3月に入り史上最高値となっていますが、昨年末安値から見ても3か月で既に2倍に上昇しています。ロシア産が圧倒的に多いために価格が急騰しています。
ランドはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
上下の青の水平線が1月28日以降のレンジ7.32〜7.71、その半値が7.51と中期的にはこのレンジの中で半値を中心としたもみあいが続いています。直近ではピンクのレジスタンスラインと平行に引いたラインとの緩やかな下降チャンネル内での動きと見ることができそうです。
今週も後者の下降チャンネル内での動きと見ることが妥当と思いますので、今週は7.32レベルをサポートに、7.59レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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