トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「テクニカルな観点から、下値は1月26日安値を上値は前週高値を参考に8.28レベルをサポートに8.53レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.69レベル、高値が8.43レベルと、ウクライナ情勢悪化によるリスクオフの動きから新興国通貨売りとなりました。
トルコリラの場合は対ドルで14.0を上抜けた水準で市場が薄くなったことも大きかったかと思いますが、対ドルでも対円でも木曜欧州市場で急速にトルコリラ売りの動きとなり、ストップオーダーも巻き込んで一時大きく水準を下げる流れになったと見られます。
今週もウクライナ情勢が最大の変動要因であることは変わりませんが、3日に発表されるCPIも注目度が高いものです。トルコ中銀の利下げも手伝って前回のCPIは年率で48.69%にまで上昇していましたが、今回はさらに上昇し52.95%がコンセンサスです。ウクライナ侵攻もあり今後更なるインフレ率上昇が予想される中で、トルコ中銀は現状維持にしか動けないとなると、トルコリラ売りのきっかけになる可能性があります。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
今週の上値目途はレジスタンスラインが参考になりますが、下値は先週の下げが大きかったため、安値をつけたローソク足実体部分の安値7.91を参考にすることとします。今週は7.90レベルをサポートに8.35レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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