NZ政策金利の予想
明日23日(水曜日)午前10時にNZ中銀から政策金利が公表されます。
(市場の予想)
NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート:OCR)
現行0.750%⇒1.00%に0.25%の利上げ予想(レンジ:1.00〜1.25%)
(2月22日9時現在の予想値)
前回11月も市場の予想通り0.25%の利上げを実施し、連続利上げとなりました。今回も全員が最低0.25%の利上げを見込んでいます。一部では0.5%利上げ予想もありますが、大方は0.25%に留まっています。
下表(1)にある通り、中銀見通しでも利上げ見込みになっているので、そのまま利上げになりそうです。
(1)エコノミストの2023年2Qまでの利上げ予想及び中銀の経済見通し
(2021年11月時点)
NZ中銀の金融政策会合は2月、4月、5月、7月、8月、10月、11月に開催予定されています。従いまして、上記の中銀予想でいけば、2月、4月、5月、7月、8月まで連続で利上げを実施し、最後は10月か11月のどちらかで利上げを見込んでいます。(あくまで0.25%利上げを前提にしています)
尚、今回の利上げ予想の根拠は
@労働市場がタイト化し、これが賃金上昇に繋がる。
Aエネルギー価格の高止まり
を挙げています。
むしろ今回の焦点は、中銀見通しが11月時に比べて一段と引き締め見込みになるのか、あるいは先々のインフレ見通しが低下し、利上げペースが落ちるのかによります。今回のエコノミスト予想では今年の第4四半期は据え置きし、OCRの2%までの上昇後はそのまま据え置きとなっています。
先進国の中ではいち早く利上げを実施・継続しているにも関わらず、ファンダメンタルズに逆行してNZドルは弱いので、中銀の下方修正あるとNZドルの売り材料視される可能性があります。
(2)前回11月24日の金融政策時の記者発表要旨一部
(記者発表要旨の一部)
(中略)
引用:前回11月24日の記者発表要旨
(以上)
(注)NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP)
NZドル米ドル相場は、昨日のシカゴポジション322を御参照願います。昨日のNZドルは0.6734まで上げましたが、0.6720〜30の抵抗線を終値でクリアできずに0.67割れで引けました。下値は0.6615〜20サポートがポイントになり、上値はもし0.6730越えてNYが終わると、0.6760〜70、0.6800〜10の抵抗線までトライする流れにあります。
尚前回中銀金融政策時は0.6950付近からNZドルが売られNY終値が0.6873でした。今回も利上げ実施してNZドルが売られると、まだ先行きはかなり弱い状態を継続することになりそうです。また可能性としては非常に低いですが、利上げ見送りの選択肢もあり得ますので、片隅に置いておきたいと思います。
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