N$シカゴポジション(2022年2月15日現在)

先週のシカゴは、ロング7,700枚増、ショート6,700枚増で、ネット1,000枚のショートポジション減になりました。

N$シカゴポジション(2022年2月15日現在)

シカゴポジション(CME)322

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年02月15日現在の数値)

シカゴポジション(CME)322

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

シカゴは上記4通貨では豪ドルと円が米ドル買い、NZドルとユーロがドル売りになりました。1週間のフローでは米ドル1方向の流れになれず、またユーロはドルショートですので、この面からもドル全面高にはなっていません。

まずは豪ドルですが、ポジションは目安となる8〜10万枚を維持していますが、総枚数を10,000枚以上減らしているので、かなりリスクを減少しています。今後の相場展開次第では豪ドル先安の相場観を一度止める可能性もあります。一方、NZドルは目安となる1万枚前後のポジションをキープしていますが、豪ドルとは真逆に14,000枚以上の総枚数増、両建てで膨らませています。総枚数6万枚弱は2019年11月の69,000枚以来の数値です。この時はNZドルショートがネットで35,000枚以上もあり、ここを最後にして5〜7週間かけてスクエアにしています。両建ては相場観に迷いが出ているので、このままショートを手仕舞いしてポジションひっくり返すこともあり得ます。ショートのコストはまだ利にのっている状況ですが、シカゴの相場観ほどNZドルが下がらないので、勝負に出てくる可能性もあります。勿論、ヘッジしたNZドルロングを一気に手仕舞いして、米ドルロングを積み増す可能性もありますので、今後2〜3週間のポジションを見ます。相場の流れが出てくるかもしれません。

ドル円はややドルロングを積み上げていますが、円ロングが僅か1万枚になり、ここからドルの新高値でも更新しない限り、ドルの戻り高では円ロングポジション増がありそうです。因みに1月4日の高値付けた時はネットドルロング62,000枚(円ロング41,000枚、ドルロング103,000枚)でした。ユーロはユーロロングを積み増し、最初の目安である5万枚になりました。暫くこの辺りで推移し、一段高の相場観が出てくれば10万枚になります。ウクライナ問題があっても現状ではユーロ先高観を持っているようです。

先週のシカゴは、ロング7,700枚増、ショート6,700枚増で、ネット1,000枚のショートポジション減になりました。まだ目安の1万枚前後ですので、NZドル先安観は維持しています。しかしながら、総枚数は14,400枚の急増で、上述した様に2019年11月以来の6万枚に近いポジション枚数になっています。ここから2〜3週間では片サイドのポジションを手仕舞いしてくるパターンが多いので、相場が1方向に傾く可能性が高くなっています。豪ドルが底固い動きをしているので、NZドルの突っ込み売りもし難くなっています。チャートを見ると、赤のNZドル安トレンドラインは0.6750〜0.7100にあり、まだこのレンジ内に回帰できていません。更に急激な黒の抵抗線が0.6450〜0.6700にあり、先週のシカゴ締日終値(0.6639)はこの間で推移していましたが、現在のスポットはやや越えた位置にいます。明日の締日で越えると、ポジション調整のNZドル買い戻しの可能性が高くなります。

さて実際の相場は、底値を結んだサポートが0.6480〜90にあります。そして1月27日底値から上げたサポートが現在0.6600にあります。1週間で15〜20ピップスの上げになります。今週末もこのサポート0.6615〜20付近を維持出来るか否かを見たいと思います。シカゴがNZドルショートに切り返したのが0.68台で、そこから1月27日に0.6530の底値を付け、現在は0.6715〜20付近まで反発しており、NZドルショートのコストはトントンかマイナスになっているかの水準です。現在は0.6720〜30の強い抵抗線が控えていますが、もしこれを越えるとNZドル一段高もあり得ますので、シカゴにとっては正念場になりそうです。(1NZドル=0.6718米ドル、2月21日13:45)

シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート

シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

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