NZ/円、反発余地を探る動き。“NZ弱気”の流れは変わらず。
2/18に発表されたNZ10-12月期の卸売物価指数は前月比+1.4%と前期の+1.8%から低下しました。為替市場はこれには反応せず、緊迫化するロシア・ウクライナ情勢に一喜一憂する展開となっています。18日午前には米ロ外相会談が来週後半にも開かれるとの報を受けて緊張緩和期待から、円が売り戻される動きがやや強まっており、NZドルは対ドル、対円で堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を直近安値として下値を切り上げる流れを維持していますが、昨年11/1に付けた82.21を戻り高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、短期トレンドは“NZやや弱気”の流れにあります。77.50超えで終えれば日足の形状が改善して下値リスクが軽減されますが、78円台に乗せて終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。また、76円台を再び割り込んで終えた場合は新たな下げエネルギーを得て一段安に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は77.30-40,77.70-80,78.10-20に、下値抵抗は76.50-60,75.90-00にあります。21日移動平均線は76.48にあり短期的な下値抵抗として働いていますが、120日、200日線は、78.27と77.98に位置しており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。
一方週足を見ると2手連続陽線引けとなり、下値を切り上げていますが、直近の陽線は実体が小さく上ヒゲのやや長い形で、上値トライに失敗したことを示唆しており、上値余地が限られる可能性が高いものです。今週は週初の下値トライに失敗して反発余地を探る動きが強まっていますが、78円台を回復して引けるまでは上値余地も拡がり難いでしょう。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、77.30-40,77.90-00に、下値抵抗は、76.60-70,76.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は74円方向への一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は77.84と77.39に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。
2/17現在、31週、62週移動平均線は77.84と77.39にあり中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりない。
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