豪ドル/円、短期は底堅い展開。強い上値抵抗にも注意。中期は弱気。
15日に公表された豪中銀理事会議事録(2/1開催分)ではインフレが予想より上昇ペースが加速しているとしながらも、「目標範囲内に持続的に収まったと結論づけるには時期尚早」「実際のインフレ率が持続的に2-3%の目標範囲内に収まるまで、キャッシュレートの引き上げは行わない」と、従来からの姿勢に変化はありませんでした。また、17日に発表された1月の失業率は市場予想と同じ4.2%で13年振りの低水準でした。また、雇用者数は+1.29万人と市場予想を若干上回りました。為替市場ではこれを好感して豪ドル買いの動きが強まりましたが、ウクライナ情勢の緊迫化を受けてリスク回避の動きが強まり、豪ドルは対米ドル、対円で小反落しています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また、2/8の陽線が82.50超えに実体を戻して、短期トレンドが“豪ドルやや強気”の流れに変化していますが、昨年11/1に付けた86.06を戻り高値として上値を切り下げて来た流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は、83.10-20,83.40-50,83.80-90に、下値抵抗は82.40-50,82.00-10,81.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.01,82.34,82.38に位置しており、これらを上抜けた位置をキープしており、短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れにあります。
一方直週足は、2手連続陽線引けとなり、上値余地を探る動きに繋げていますが、直近の陽線の上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗した形となったことや、昨年10月に付けた86.25を戻り高値として上値を切り下げて来た流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。今週は上値トライの動きが継続中ですが、83円台の抵抗を上抜けておらず、83.50超えで越週するまでは下値リスクにも警戒が必要です。週足ベースで見た上値抵抗は83.20-30,83.90-00に、下値抵抗は82.00-10,81.50-60にあります。84円台で越週すれば下値リスクが後退して一段の上昇に繋がり易くなりますが、81.50以下で越週した場合は下値リスクが点灯、81.00割れで終えた場合は“豪ドル弱気”に変化して下値余地がさらに拡がり易くなります。31週、62週移動平均線は81.79と82.24に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、81.50割れで越週した場合は下値リスクが点灯します。
2/17現在、31週、62週移動平均線は81.79と82.24にありこれらを上抜けおり、短期トレンドをサポート中だが、下値リスクを残した状態。
オーダー/ポジション状況
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