トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「サポートライン、レジスタンスラインを基準にして8.30レベルをサポートに8.65レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が8.41レベル、高値が8.60レベルと、両ラインの中で予想よりも狭い値幅での取引に終始した一週間となりました。
先週のトルコリラは、ロシアとウクライナの仲介をしようとしていたエルドアン大統領が新型コロナに感染し、トルコ発の好材料が見込めない中で一段と緊迫した情勢となっていますが、トルコリラ円への影響は単純にドル円でのリスクオフによる円買いの動きが出ていた程度で目立った影響は出ていません。
おそらくは市場参加者の多くは17日のトルコ中銀会合までは様子見姿勢を継続というところだと思われます。ただトルコ中銀も激しいインフレが続く中でエルドアン大統領の顔色を伺って利上げに動けないとなると、更なるインフレ悪化を見越してトルコリラ売りにつながりそうですが、その場合でも最近の静かな流れの中では大きなトルコリラ売りにはならなそうですし、売りが出てくれば引き続き介入で対応という流れは変わらないでしょう。
チャートも代わり映えしないのですが、いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
先週同様に今週もサポートとレジスタンスラインの中での動きが中心となり、トルコ中銀会合後にどちらかにぬける動きがあれば、そちらにもう一段の動きという展開でしょう。今週はサポートラインが8.35レベル、レジスタンスラインが8.63レベルに位置しています。
今週も両ラインを参考にして8.35レベルをサポートに8.60レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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