ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、テクニカルにランド買いが進み木曜に昨年10/26以来の高水準に
〇その後リスクオフの動きから上昇前の水準7.55レベルに押しての引け
〇1月高値、11月高値と上抜けてきたことから中期的な上昇トレンドはいまだ継続中とみる
〇短期的には先週高値でいったん調整局面入りと見た方がよさそう
〇今週はテクニカルな観点から7.43レベルをサポートに7.71レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「レンジを抜けだして方向感が出てくるほどの材料も無く、7.30レベルをサポートに7.55レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.37レベル、高値が7.71レベルと、予想よりもランド高の一週間となりました。
先週のランドは、週初こそやや上値が重く鈍い値動きで始まりましたが、水曜にランド円が昨年11月高値を上抜け、木曜にはドルランドが15の大台を割り込み年初来のドル安値と、テクニカルにランド買いが進む展開となりました。対円、対ドルでランド高となったことで木曜には昨年10月26日以来の水準までランド高が進みましたが、金曜NY後場のリスクオフの動きから水曜に上昇し始める前の水準に押しての引けとなりました。
今週のランド関係の材料はCPI程度ですが、CPIの数字が予想通り(5.7%)もしくは予想よりも低い場合は利上げ思惑が後退しそうですし、いっぽうで前月並み(5.9%)かそれ以上ということになると利上げ思惑が再燃するという動きが予想されます。しかし、金曜のリスクオフの動きで急速に下押しした流れを見ていると、ランド円もウクライナ情勢によるリスクオフの動きが最大の要因となりうると考えられます。
今週はテクニカルをメインに見て行きましょう。ランド円の日足チャートをご覧ください。
12月中旬の安値を起点とした平行上昇チャンネルを引くと綺麗に値動きが収まります。11月安値から引いて下ヒゲを誤差と見ても似たようなチャートとなりますので、どちらでもよいとは思いますが、1月高値、11月高値と上抜けてきたことから中期的な上昇トレンドはいまだ継続中と見てよいでしょう。
ただ、10月高値と11月安値の78.6%(61.8%の平方根)戻しで先週高値が抑えられたことから短期的には先週高値でいったん調整局面入りと見た方がよさそうです。いっぽうで1月高値を抜けたことで1月の高値圏がサポートとなりやすい地合いです。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
日足チャート内のラインをそのまま残してありますが、週明けの水準はちょうど上下のラインの中心付近に位置しています。テクニカルなターゲット(赤の水平線)で反落したことと、引き続きリスクオフ警戒感が強いことから上値は先週の高値、下値はサポートラインという見方をしたいところです。
今週はテクニカルな観点から、7.43レベルをサポートに7.71レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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