ランド円レポート月曜版(22/1/31)

先週のランド円は、安値が7.32レベル、高値が7.55レベルと、直近高値こそ更新したもののイベント後に売りが出て短期的に高値を見た一週間となりました。

ランド円レポート月曜版(22/1/31)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、安値が7.32、高値が7.55レベルで短期的に高値を見た一週間に
〇27日の中銀会合で想定よりハト派な声明、会合後は利食いのランド売りに押される格好
〇しかし引き締め継続の可能性示す、次回以降再利上げの可能性高くランド売りも一時的なもの
〇ドルランドではドル買いの流れだがドル円でも同様の動きのためランド円は横方向の動きに
〇今週は7.25レベルをサポートに、7.50レベルをレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「前週に続いて平行上昇チャンネル内での動きを考え、7.40レベルをサポートに7.65レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.32レベル、高値が7.55レベルと、直近高値こそ更新したもののイベント後に売りが出て短期的に高値を見た一週間となりました。

先週のランドは、27日に開かれた注目の中銀会合で予想通り0.25%利上げを行い、政策金利を4.0%としました。声明では「予想されるインフレの動向と上方リスクを考慮すると、レポレートの段階的な引き上げで十分だと考えている」、「25bp以上の利上げについては議論しなかった」と想定よりもハト派的な声明であったため、会合後は利食いのランド売りに押される格好となりました。

しかし声明では食料品や燃料、電気料金を起因とするインフレリスクを指摘し「世界の金利が現在の予測より早く上昇することもリスク」と引き締め継続の可能性は示しました。またエコノミストの多くもインフレ率上昇は今後も続き、次回以降の会合で再利上げが行われる可能性は高いとしていることから、利上げ後のランド売りも一時的なものとなる可能性はあるでしょう。

ちなみに次回の南アのCPI発表(1月分)は2月23日で、12月分の5.9%を超えないまでも11月分の5.5%でも実質金利はマイナスとなりますし、現在もエネルギー価格の上昇などインフレが収まっているような兆候は見られませんので、改めて3月24日の次回会合に向けて利上げ思惑が高まるかどうか、3月には米国も利上げ開始が予想されますので、今後はFRBの動向も考慮しながら考えていくこととなりそうです。

今週は南ア関連では特に目立った指標もありませんので、テクニカルに見ていきましょう。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版

利上げ後の下げでこれまでの上昇チャンネルは下抜けてしまいましたが、下降トレンド入りしたという感じはありません。ドルランドではドル買いの流れですが、ドル円でも同様の動きとなっていることからランド円は横方向の動きになってくると見ています。

最近の安値は12月30日安値の7.16、そして高値は先週の7.55です。この上昇に対して61.8%押しが7.31、78.6%(61.8%の平方根)押しが7.24となり、後者に近い7.25レベルが短期的な下値の目途となります。また利上げ後の戻しが7.45で止められていますので、上値は同水準から7.50という水準が考えられます。

今週はドルランドとドル円がドルで同様の値動きをすると考えられることから。テクニカルな水準も考慮して7.25レベルをサポートに、7.50レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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