ランド円ショートコメント(21/12/13)

先週のランド円、安値が6.99レベル、高値が7.24レベルと、予想よりも若干ランド高での推移となりました。

ランド円ショートコメント(21/12/13)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが「ランド円は6.85レベルをサポートに7.20レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が6.99レベル、高値が7.24レベルと、予想よりも若干ランド高での推移となりました。

先週の南アフリカでは拡大するオミクロン株に対してファイザーが3回接種でワクチンが有効としたことで買い戻しが入る流れでした。しかし相変わらず感染者数は急増し、ほぼ7月のピーク時と同水準へと上がる中で、ラマポーザ大統領まで感染したとのニュースが出ています。

また先週はエバーグランデが部分的デフォルトとなり、いまのところ金融市場への目立った影響は出ていませんが、中国の悪材料は南アにとっても悪材料となるため、これらが中期的にランドの上値を抑える要因となりますし、米国FOMCでテーパリングの加速が決定されるとそのことも新興国通貨にとっては悪材料です。今週は南アの経済指標としてCPI・PPIが出てきますが、前回よりも上昇する予想となっています。このことも景気低迷下での利上げ思惑に繋がりランドにとっての悪材料と、どうもあまりいい材料が無い一週間です。

テクニカルには、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

テクニカルには11月26日のオミクロン株ショックで目先の安値をつけ緩やかな上昇トレンドとなっています。現状はピンクの平行線で示した上昇チャンネルの中での推移と見ることも出来そうですが、材料的にはサポートを割り込むことを考えることとなりそうです。

ランド円についてはここ2週間のレンジの中での動きを考えておくことが妥当と思われますので、今週は6.95レベルをサポートに7.20レベルをレジスタンスとする週を見ておくこととします。

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