NYダウ
水曜は円高の動きとなっていましたが、木曜のNY市場では米株高の動きからドル円は2日かけての行って来いとなりました。東京勢の夏季休暇も多く、オーダーが薄いということもあるのでしょうが、この時期にしては結構動いている印象です。
米主要株価指数は軒並み新高値を更新
昨日のNY市場ではNYダウが史上最高値と、主要株価指数(NYダウ、S&P500、NASDAQ)が、お互いに新高値を付け、他の株価指数がそれに追いつくように株高を演じる状況が続いています。FOMCの利上げは年内あっても12月との見方が多い中、比較的好調な数字が目立つ米国経済指標が株高を支えています。
ただ、秋口に入ってくると米国株は調整が入ることも多く、そろそろ高値警戒感が出てきてもおかしくはありません。NYダウ(現物)を例に、今回の株高がどの水準をターゲットとしているのかを見てみましょう。NYダウの日足チャートをご覧ください。
NYダウ日足
昨年5月からのチャートで四角く囲んであるのが1ヶ月です。いくつもの値幅観測は可能ですが、ここでは2つの安値を起点にN波動のフィボナッチ・エクスパンションを計算してみましょう。
ひとつは、昨年8月24日安値(15370.33)を起点に、11月3日高値(17977.85)までの上げ、その後の1月20日の押し(15450.56)から計算されるターゲット。もうひとつは、1月20日を起点に、4月20日高値(18167.63)までの上げ、その後の6月27日の押し(17063.08)から計算されるターゲットです。
ここからの100ドル程度の一段高をもっていったん高値?
前者の127.2%(161.8%の平方根)ターゲットが18768.83と、後者の61.8%ターゲット18741.96はほぼ同水準で、昨日高値(18638.34)から考えると残り100ドル程度となっています。そろそろ調整が入ってもおかしくない水準に上げてきていることになりますので、ここからの100ドル程度の一段高をもっていったん高値になる可能性を常に考えておく必要があります。
仮に止まらずに更なる高値を追う動きという事になった場合は、後者の78.6%(61.8%の平方根)ターゲットとなる19198.70があげられますが、現状の相場環境でそこまで一気に上げることは難しいのではないかと見ています。
オーダー/ポジション状況
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