ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、前週安値をトライする動きにもならず狭い値幅での動き
〇南アフリカ国内の活動制限が延長なら今週以降ランドの上値を抑える要因にも
〇ドルランド、ドル円それぞれがランド円の売り材料となりやすい週
〇今週は緩やかな上昇がコロナ新規感染者増に阻まれ改めて下値を試しに行く展開を想定
〇7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れ
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「あまり大きな動きは考えないものの、戻り売りが出やすい地合いを考え、7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.66レベル、高値が7.81レベルとなり、予想レンジ内で更に狭い値幅での動きに留まりました。
先週のランドは、前週末27日から警戒レベルの引き上げによる活動制限がランド安要因ではあったものの、ランドの下げは週半ばで止まり前週安値をトライする動きにもなりませんでした。週後半はドル円の年初来高値更新による円安要因もありましたが、双方の要因で上下とも限定的な動きになったと言えるでしょう。
そして今週ですが、南アフリカ関連のファンダメンタルな材料はありません。材料となりそうなものはドル円週報に書いたFOMC議事録程度ですが、今週も続く南アフリカ国内の活動制限が状況次第では延長される可能性があります。新規感染者数を警戒レベルが引き上げられた時と比較すると6月27日は7日平均で477人でしたが、7月3日時点では563人とかなり増えてきています。
活動制限下での感染者数増となると更なる制限の延長は必至と見た方がよさそうで、今週以降ランドの上値を抑える要因となってきそうです。いっぽうドル円ですが、これも週報に書いたように目先の高値を先週つけ短期的には調整局面入りした可能性が高いと考えられます。そうなると、ドルランド、ドル円それぞれがランド円の売り材料となりやすい週と考えられます。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
多くのラインがあり見にくいのですが、以前からのレジスタンスライン(ピンクの細線)はそのまま有効、そして下抜けたサポートライン(紫の細線)がレジスタンスに転じてからはこのラインも有効です。いっぽうでサポートは大きなサポート(ピンクの太線)の手前に、ここ2週間ほどのサポートライン(青の細線)も引くことが出来ます。
これらの中で以前からのレジスタンスは既に現行水準と重なっているために除外すると、もっとも可能性が高いシナリオとして青のサポートラインと紫のレジスタンスラインによる上昇チャンネルが見えてきます。テクニカルには短期的に底堅い流れという見方になりますが、結局はこのラインを下抜けし、大きなサポートを試しに行く展開が今週中にも起きるという見方をしたいところです。
今週は緩やかな上昇がコロナ新規感染者増に阻まれ改めて下値を試しに行く展開を想定し、7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
※ポイント要約は編集部
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