ランド円レポート月曜版(2021年7月5日)

先週のランド円は、安値が7.66レベル、高値が7.81レベルとなり、予想レンジ内で更に狭い値幅での動きに留まりました。

ランド円レポート月曜版(2021年7月5日)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、前週安値をトライする動きにもならず狭い値幅での動き
〇南アフリカ国内の活動制限が延長なら今週以降ランドの上値を抑える要因にも
〇ドルランド、ドル円それぞれがランド円の売り材料となりやすい週
〇今週は緩やかな上昇がコロナ新規感染者増に阻まれ改めて下値を試しに行く展開を想定
〇7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れ

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「あまり大きな動きは考えないものの、戻り売りが出やすい地合いを考え、7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.66レベル、高値が7.81レベルとなり、予想レンジ内で更に狭い値幅での動きに留まりました。

先週のランドは、前週末27日から警戒レベルの引き上げによる活動制限がランド安要因ではあったものの、ランドの下げは週半ばで止まり前週安値をトライする動きにもなりませんでした。週後半はドル円の年初来高値更新による円安要因もありましたが、双方の要因で上下とも限定的な動きになったと言えるでしょう。

そして今週ですが、南アフリカ関連のファンダメンタルな材料はありません。材料となりそうなものはドル円週報に書いたFOMC議事録程度ですが、今週も続く南アフリカ国内の活動制限が状況次第では延長される可能性があります。新規感染者数を警戒レベルが引き上げられた時と比較すると6月27日は7日平均で477人でしたが、7月3日時点では563人とかなり増えてきています。

活動制限下での感染者数増となると更なる制限の延長は必至と見た方がよさそうで、今週以降ランドの上値を抑える要因となってきそうです。いっぽうドル円ですが、これも週報に書いたように目先の高値を先週つけ短期的には調整局面入りした可能性が高いと考えられます。そうなると、ドルランド、ドル円それぞれがランド円の売り材料となりやすい週と考えられます。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版

多くのラインがあり見にくいのですが、以前からのレジスタンスライン(ピンクの細線)はそのまま有効、そして下抜けたサポートライン(紫の細線)がレジスタンスに転じてからはこのラインも有効です。いっぽうでサポートは大きなサポート(ピンクの太線)の手前に、ここ2週間ほどのサポートライン(青の細線)も引くことが出来ます。

これらの中で以前からのレジスタンスは既に現行水準と重なっているために除外すると、もっとも可能性が高いシナリオとして青のサポートラインと紫のレジスタンスラインによる上昇チャンネルが見えてきます。テクニカルには短期的に底堅い流れという見方になりますが、結局はこのラインを下抜けし、大きなサポートを試しに行く展開が今週中にも起きるという見方をしたいところです。

今週は緩やかな上昇がコロナ新規感染者増に阻まれ改めて下値を試しに行く展開を想定し、7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

※ポイント要約は編集部

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る