トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「前週のレンジを参考に抜けるとしたら引き続き下方向というイメージを描きながら、12.35レベルをサポートに12.85レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が12.59レベル、高値が12.85レベルと、かなり狭い値幅での推移となったものの、思った以上に底堅い動きの一週間でした。
先週のトルコリラは、スワップ協定合意が近いとのニュースの後ということもあり底堅い動きとなったのですが、7月から予定通りコロナ感染拡大の措置が緩和され、経済的には好材料という思惑もあった様子です。ただ、積極的にトルコリラを買う材料にも乏しく、次の方向は今週に持ち越されたという動きでした。
そして今週は本日CPIの発表があり予想では前年比で16.8%となっているところにどのような数字が出るのかが注目されます。PPIが高いことからCPIも簡単には下がらないとは思えるもののエルドアン大統領の中銀に対する利下げ圧力は続いていますので、もし予想よりも低いCPI、特に16%を割り込むような数字となると7月14日の次回中銀会合での利下げ思惑も高まりそうです。
来週の会合を見てみないとわからないものの、今週は利下げ思惑が高まるとじり安展開、そうでない場合でも来週の会合を警戒して買いにくい週になりそうです。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
短期的にはあまり明確なパターンは無いのですが、安値を切り上げ高値は同水準という上昇ウェッジ(ピンク)を形成中に見えます。ただ、上下どちらのラインも近すぎるため、あまり参考にはなりません。現実的には先週安値と6月16日高値(それぞれ黒の水平線)の中で横方向の動きを続けながら、依然として動くならば下げ方向に警戒という流れです。
今週は来週のトルコ中銀会合を控えて横方向のもみあいを考え、12.55レベルをサポートに12.90レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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