ランド円レポート月曜版
先週は狭い値幅での取引
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですがランド円は「7.10レベルをサポートに、7.50レベルをレジスタンスとする」流れを予想しました。実際のレンジは安値が7.29レベル、高値が7.51レベルと思った以上に狭い値幅での取引に終始しました。先週は最近にしてはかなり狭い値幅での取引に終始し、以前のような小動きに戻った印象です。
これはランドの材料以上に、107円台半ばまで円安が進行していたドル円が、黒田総裁のBBCインタビューの発言で105円台半ばまで調整が進み、落ち着いた値動きをしていたランド、金価格等の動きを打ち消した結果と言えますが、今週も日米双方の金融政策決定会合が開かれるため、ランド円に関してはランド以上にドル円の影響を受けやすい週になると考えられます。
今週の見通しの前に現在のランド円の状況について日足チャートから中期的な流れについてテクニカルな観点から見てみましょう。
ランド円日足
現在のランド円は、4月高値7.78と6月英国国民投票後の安値6.42の78.6%戻しにあたる7.49に重なる水準で高値を付けた後に調整が入っています。しかし、英国国民投票直後の高値を上抜いたことから、短期的には安値6.42を起点に7月4日までの上げ、その後の6日への押しからフィボナッチ・エクスパンションを計算することが妥当です。すると、127.2%(161.8%の平方根)のターゲットが7.58に位置し、まずはこの7.58そして状況次第では4月高値の7.78を視野に入れる状況と考えられます。
次に先週と同じ240分足チャートをご覧ください。
ランド円4時間足
今週は7.25レベルをサポートに7.60レベルをレジスタンスとする流れ
このチャートを見る限り、いまだ英国国民投票後の安値からの上昇チャンネルの中での動きは継続しています。今週も上昇するのであれば上記フィボナッチ・エクスパンションのターゲット7.78が上昇チャンネルの上側のラインに一致しますが、今週は日米双方の金融政策イベントに影響を受けやすく、これらイベントについては週報にも書いた通り、円高方向への影響が出やすいと考えています。
となると、仮に買いが続いても限定的なものとなると言えますので、その手前のフィボナッチ・エクスパンションのターゲット7.58レベルがレジスタンスとなりやすいと考えています。いっぽう、サポートは先々週のトルコにおけるクーデター未遂後の安値をトライすることは困難です。
今週は先週安値圏7.25レベルをサポートに、7.60レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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