トルコリラ円ショートコメント(2021年4月12日)

先週のトルコリラ円は、安値が13.33レベル、高値が13.60レベルと、最近のトルコリラ円としてはかなり狭い値幅での取引に留まりました。

トルコリラ円ショートコメント(2021年4月12日)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「前週のレンジを繰り返しやすいと考え、13.00レベルをサポートに、13.80レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が13.33レベル、高値が13.60レベルと、最近のトルコリラ円としてはかなり狭い値幅での取引に留まりました。

先週のトルコリラはここ3週間続いたトライアングルの中での動きを木曜まで継続し、ついには頂点にまで来ての横方向のもみあい継続のまま週明けとなりましたが、これは今週15日のトルコ中銀の政策金利発表を見るまでは動けないということの表れだと言えます。

これまでわずか2年の間に3人連続で更迭されてきたトルコ中銀総裁ですが、エルドアン大統領が利下げを支持している中でカブジュオール新総裁が果たしてどのように動くのか注目が集まるのは当然です。新総裁はこれまでの発言では引き締めスタンスを維持する姿勢を示していますが、さすがに利上げを予想する向きはゼロでコンセンサスは現状維持(19.0%)です。

おそらく9:1程度で現状維持と利下げというのが予想されているところですが、もしこれまでの発言に反して利下げを行うようであればトルコリラは大きく水準を下げることとなるでしょうし、仮に現状維持であってもテクニカルには煮詰まってきたので、改めて売りを考える向きが出て来そうな印象です。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

ピンクのラインで示したトライアングルは、ほぼ頂点に到達していますので現状の若干の下抜けはもはや継続パターンでの下げとは言えません。ただそれでも上値を切り下げてきていることも確かですから、新たな値動きのイメージとして上側のレジスタンスと平行に引いたライン(青)とを組み合わせた下降チャンネルをイメージすることができそうです。

今週の政策金利次第ではあるものの、今週は上記下降チャンネルを参考にして、下降トレンドに回帰しやすく12.80レベルをサポートに13.60レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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