ランド円レポート月曜版(2021年3月8日)

ランド円を見ていると横ばいですが、これはドル円同様にドルランドでもドル買い・ランド売りの動きになってきたことを示しています。

ランド円レポート月曜版(2021年3月8日)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、安値6.99、高値7.18レベルでの推移
〇1日のムーディーズの注意喚起、プラチナ価格の下落が週初上値を抑える
〇最大の外部要因は米金利の一段高、上昇したことで新興国への投資から安全資産投資へとシフト
〇金曜に1/12以来のランド安でドルランド15.438レベルに
〇今週発表の南アフリカ10-12月期GDPや1〜3月期企業信頼感、10〜12月期経常収支注視
〇今週は6.90サポートに7.15レベルをレジスタンスとする週と見る

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「7円の大台は心理的にサポートとなりやすい一方でダブルトップのパターンから戻りも限界とし、7.00レベルをサポートに7.20レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.99レベル、高値が7.18レベルとなり、ほぼ予想レンジでの推移となりました。

先週のランドは目立った材料は無かったものの、1日にムーディーズが南アフリカの財政状況に対して注意を促したことが週初は上値を抑えました。これは前週に発表された予算について引き続き対GDP比で赤字が大きいことなどを指摘していました。またプラチナ価格も2月16日高値から下げ続け1月にもみあっていた水準に戻したことも悪材料とされていたようです。

そして、最大の外部要因としては米金利の一段高があります。米金利が上昇してきたことでリスク資産のひとつであった新興国への投資から安全資産投資へとシフトしたことです。ランド円を見ていると横ばいですが、これはドル円同様にドルランドでもドル買い・ランド売りの動きになってきたことを示しています。金曜につけたドルランドの15.438レベルは1月12日以来のランド安となっています。

そして今週は南アフリカ関連の経済指標が目立ちます。9日に10〜12月期GDP、10日に1〜3月期企業信頼感、11日に10〜12月期経常収支と続きます。先週ムーディーズからの注意が出た後ですから、9日のGDPと11日の経常収支が注目されますが、悪い数字により反応しやすい地合いであると言えるでしょう。

次にテクニカルですが、まずドルランドの日足からご覧ください。

ランド円レポート月曜版

2月下旬まではドル安トレンドが継続していたと言えますが、1月高値からのレジスタンスライン(細いピンク)を上抜けたことでドル高トレンドへと転換し昨年8月からのレジスタンスライン(太いピンク)を試そうとしている流れです。現在レジスタンスラインは15.500レベルに位置していますし、1月高値も15.660と比較的近い水準に位置しています。

対ドルではこれらの水準をターゲットとしやすいという前提でいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

中段のドルランドに15.500と15.660に水平線(ピンク)を引いてあります。下段のドル円はドル円週報に書いた通りでそろそろ調整も入りそうだと見ていますが、仮に南ア関連の経済指標で予想よりも悪い数字が出るとドルランドのもドル高という可能性もありますし、決して離れた水準では無いため注意しておきたい水準です。

そして上段のランド円を見ると高値を着実に切り下げてきています。まだ7円の大台はサポートとなっているもののドルランドでランド安となると割り込む展開が予想されます。今週は材料的にもテクニカルにもランドの下値に注意と考えることとなるでしょう。今週は大台7.00レベルを割り込む流れを考え、6.90サポートに7.15レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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