トルコリラ円ショートコメント(2021年3月8日)

先週のトルコリラは、週初月曜こそ買われたもののその後は週末に向けてじり安の展開を辿りました。

トルコリラ円ショートコメント(2021年3月8日)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「11月からのサポートラインを下抜けたことで大台14.00レベルをサポートに、抜けたトレンドラインが位置する14.75レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が14.17レベル、高値が14.75レベルと、前週安値の14.17レベルが妙に底堅い動きの一週間となりました。

先週のトルコリラは、週初月曜こそ買われたもののその後は週末に向けてじり安の展開を辿りました。月曜のトルコリラ高はドルトルコリラでトルコリラ買いが入ったことによるものですが、材料としては10〜12月期GDPの発表です。予想よりも弱かったのですが前回とほぼ同水準で+5.9%とプラス成長が評価されたということでしょうか、他に材料が見当たらなかったため、やや疑問は残るもののトルコリラ買いでスタートしました。

そして週末に向けて行って来いとなった背景には米金利の上昇があるでしょう。米金利上昇はリスク資産に分類される新興国通貨売りにもつながるため、行って来いとなったわけですが、14.17の下げ止まりもまた妙な動きで、ドルトルコリラでは前週のドル高値・トルコリラ安値を抜けていますが、対円では偶然だと思いますが下げ止まる動きとなりました。

今週はトルコ国内ではいくつか経済指標はあるものの、流れを変えるほどのものは無く、今週もまた米金利動向を気にしながらという展開になりそうです。いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

直近2週間ではレジスタンスラインと水平線によるウェッジの中での動きと言えますが、今週はかなり上下が狭くなっているため、あまり参考になりません。ただ、3度目のトライで14.17レベルを下抜けた際のインパクトのほうが大きいことは間違いありませんし、レジスタンスは抜けても先週半ばの戻り14.60レベルがいいところでしょう。

今週はトルコリラ安に動きやすく大台を試すと考え、14.00レベルをサポートに14.60レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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