トルコリラ円レポート月曜版(2021年1月18日)

実際のレンジは、安値が13.79レベル、高値が14.12レベルとなり、思った以上に狭い値幅での取引が続きました。

トルコリラ円レポート月曜版(2021年1月18日)

トルコリラ円レポート月曜版

〇先週のトルコリラ円、安値13.79レベル、高値14.12レベルと狭い値幅での取引に
〇リラ売りが対ドル対円ともに先行、買い戻し材料もあり14.10まで戻した後安値圏に下押して引ける
〇過去2回利上げが続いたトルコ中銀の会合は今回は現状維持との見方に
〇利上げを行うならトルコリラ高に繋がるか
〇今週は13.60レベルをサポートに14.05レベルをレジスタンスとする週と見る

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「上昇チャンネルを下抜けたことから短期的な高値は既に見たと考え、また下値はテクニカルな観点から半値押しに重なる13.60レベルをサポートに14.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が13.79レベル、高値が14.12レベルとなり、思った以上に狭い値幅での取引が続きました。

先週のトルコリラは、前週に目先の高値をつけたと考える市場参加者も多かったことからトルコリラ売りが対ドル、対円ともに先行しました。その後前週安値を下回らなかったことから買い戻しも出て、14日から新型コロナのワクチン接種が大規模に行われるとのニュースもトルコリラ買い戻しの材料となり14.10レベルまで戻したものの月曜高値を抜けられず安値圏に下押ししての引けとなりました。

基本的には今週トルコ中銀の政策金利の発表もあり、高値圏で上下ともに動きにくいといった地合いが続いたと言えますが、今週のトルコ中銀の会合も過去2回利上げが続いたことから、今回の会合では現状維持という見方がコンセンサスとなっています。仮に利上げを行うとなればトルコリラ高に繋がりそうではあるものの、逆に利上げの効果に疑問も出てくるという逆効果にもなりかねないため、2月3日に発表予定のCPIの結果を見てからということになるかと思われます。

そうなると、あとはテクニカルな要因が大きくなってくるのですが、トルコリラの昨年12月以降の動きを見ると、テクニカルには高値圏からの反落懸念が出そうなチャートとなっていますので、まずはトルコリラ円の日足チャートをご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版

12月中旬からの上昇後に水色の点線で示したヘッド&ショルダー型の反転パターンを形成中です。前週と先々週の安値が13.80レベルですから、同水準を明確に下抜けて13.75レベルをつけてくると一段安の黄色信号が出てきます。現状はまだかろうじて維持してはいるものの、個人的には高値からの調整が先行しやすい地合いになってきたという見方をしたいところです。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版 2枚目の画像

4時間足チャートだと横に広がったチャートであまりヘッド&ショルダーっぽく見えませんが、高値の両側に低い高値を持つパターンであることは間違いありません。先週書いた通りですが、12月中旬安値と1月高値との半値押しにあたる13.59を試しに行きやすいと考えられます。

今週は上記テクニカルなターゲットと重なる13.60レベルをサポートに、上値は14円の大台超えでは売りが出やすくなると見て14.05レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。


注:ポイント要約は編集部

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