トルコリラ円レポート月曜版
〇先週のトルコリラ円、安値13.61、高値14.13と強い地合いでの年末クローズに
〇12月に入ってからの堅調な動きで各種テクニカル指標がトルコリラ高方向への転換を見せる
〇トルコ関連の材料は本日発表のCPI・PPIで、11月の大幅な利上げ効果が出てくるか注目
〇今週は13.50レベルをサポートに14.10レベルをレジスタンスとする週とみる
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「上値は11月高値をトライする流れを考え、13.40レベルをサポートに13.80レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が13.61レベル、高値が14.13レベルとなり、思った以上に強い地合いでの年末クローズとなりました。
先週のトルコリラは、週初からトルコリラ買いと円売りとが強い地合いとなりましたが、トルコリラ買いについては年末を控えて流動性が下がる中で、EUとの貿易協定ばかりが課題となっていた英国が、トルコとの貿易協定も延長したことが好材料とされたようです。年末年始はトルコリラ円でのフラッシュクラッシュを懸念する向きもいたことも大きかったと考えられます。
トルコリラは対ドルでは7.30に近づき、対円では高値14.13レベルと9月以来の14円の大台回復を見せましたが、年末に向けては達成感が出たこともあって14円の大台を割り込んでの年末クローズとなりました。しかし、14円の大台乗せだけでなく、12月に入ってからの堅調な動きで各種テクニカル指標が久しぶりにトルコリラ高方向への転換を見せています。
週足チャートをご覧ください。
シンプルに20週移動平均線のみを表示してありますが、個人的に長期トレンドを考える際に20週移動平均線と終値の位置関係が2週連続で反転した場合にトレンド転換の可能性を考えています。上記チャートにあてはめると2019年12月に下降トレンドに転換して以来は一貫して移動平均線の下側で推移し、トルコリラ安のトレンドが1年以上続きました。
そして12月最後の2週間がどちらも移動平均線よりも上に終値が位置したことで上昇トレンドに転換したと考えることとなります。
今週はトルコ関連の材料としては本日のCPI・PPIの発表がありますが、11月の大幅な利上げの効果が出てくるかどうかに注目されます。引き続きインフレ懸念が残る場合には次回にも利上げするのではという思惑が強まりそうですが、素直にトルコリラ高という判断も難しいところです。年初は様子を見ながらも横ばいでのスタートとなる可能性の方が高いと見ています。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。
先ほどの週足移動平均を赤の太線で表示してありますが、今後サポートとなってくる水準と考えて良いでしょう。今週は13.48に位置していて12月11日安値と12月30日高値の半値押し13.53と近い水準です。およそ13.50水準がサポートと考えられます。
またレジスタンスは先週高値として良いでしょうから、今週は13.50レベルをサポートに14.10レベルをレジスタンスと高値圏でやや上値が重たい動きを見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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