コロナ第2波注視も、為替はレンジ継続か(6/29夕)

週明け29日の東京市場は、レンジ取引。一時ドルが買い進まれるも抜けられず、結局レンジ内にとどまっている。

コロナ第2波注視も、為替はレンジ継続か(6/29夕)

コロナ第2波注視も、為替はレンジ継続か

〇ドル円107円台前半のレンジ取引に終始
〇米中関係は香港をめぐり一層対立深まる様相
〇米国内の感染拡大による経済再開の遅れも材料視
〇ドル円は106.08-107.63レンジがすでに2週間超かなり煮詰まってきた印象
〇ドル円予想レンジは106.70-107.60

<< 東京市場の動き >>

週明け29日の東京市場は、レンジ取引。一時ドルが買い進まれるも抜けられず、結局レンジ内にとどまっている。

米ジョンズ・ホプキンス大学の調査で、新型コロナの世界感染者が1000万人、また死者数は50万人を突破した。また中国当局が、新型コロナの封じ込めを目的に「北京近郊にロックダウン(都市封鎖)を課した」ことが確認されたほか、28日から中国全人代常務委が始まり、「香港安全法案」の審議が行われるなど、中国絡みの話題が様々な思惑を呼んでいた。

そうしたなか、ドル/円は先で取り上げた「コロナ感染者1000万人超」との報道を嫌気し、やや円高傾向の107.05-10円で寄り付いたが続かず。むしろ、取引開始後は逆に円売りが優勢で推移している。ただ、ドル高・円安方向も攻め切れず、上値は107.35-40円まで。その後は再び値を崩すと、16時現在では107.05-10円で推移、欧米時間を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは、「中国情勢」と「米国のコロナ第2波」について。
前者は、前記した2つの話に加え、「米中対立」に関しても新たな動きが2つ。ひとつは、米紙WSJが報じた、米中外交トップが今月中旬に会談した際、中国側が「トランプ米政権が中国の内政問題に深入りすれば、米中貿易協定の順守が危うくなる」と警告を発した、との内容で、ようやく落ち着いてきた感のあった貿易協定に再び不穏な空気も。また、米国務長官が「香港の自治を破壊し人権を侵害した」ことを理由として、共産党幹部の入国を制限すると発表したことに中国サイドが反論、対抗措置を示唆していた。

対して後者は、先週末にかけて明らかになったカリフォルニア州の「ディズニーランド再開延期」や、「テキサス州で経済活動を一時停止」といった措置に続き、フロリダ州でもバーの営業停止やレストランの入店制限強化などが新たに示されている。さらなる広がりを懸念する声も多い。反面、米商務長官はトランプ氏が今秋に米大統領選を控えていることもあってか、「経済はコロナ再拡大でも下期に力強く回復」などと発言したとされるが鵜呑みにする向きは少数派。むしろ、先行きを警戒する声こそ少なくなかった。

<< 欧米市場の見通し >>

各国が経済活動再開へと進むなか、新型コロナの感染「第2波」への懸念が高まっている。これはもちろん、欧州や日本、中国などでも同様の懸念はあるのだが、なかでもやはり米国への警戒感は飛び抜けて強いようだ。そして、感染拡大だけでなく、先で指摘したように「経済活動の一時停止」などに踏み切る州も幾つか観測されるなど、経済や雇用に関するダメージも再び意識されはじめた感がある。そうした状況が為替市場に大きな影響を与えてはいないようだが、それも今後の動静次第。予断を許さないだろう。

材料的に見た場合、「貿易や香港情勢などを含めた米中の対立」や「北朝鮮情勢」、「英国情勢」、「イラン情勢」、「新型コロナウイルス」、「米大統領選」など、注目要因は依然として目白押し。そうしたなか、もっとも注意を要するのは、引き続き「米中対立」と「新型コロナの第2波」への警戒だろう。また、今週は週末の雇用統計を筆頭に、重要とされる米経済指標が連日発表される予定となっており、それらも一応要注意。マーケットがやや悲観的な方向へと傾斜しつつあるだけに、米経済指標が悪化すればドル売りで反応する可能性も否定出来ない。

テクニカルに見た場合、先週106.08円まで一時下落するも下値トライを失敗。ただ、ドルの上値も重そうで、107.63円がかなり強い抵抗として寄与しているようだ。つまりは、106.08-107.63円という1.5円ほどのレンジをめぐる攻防が注視されている。ちなみに、日柄的な観点からすると、その1.5円レンジはすでに2週間を超えており、かなり煮詰まってきたとの指摘も取り沙汰されていた。

本日は、5月の中古住宅販売成約指数や6月のダラス連銀製造業活動指数といった米経済指標が発表される予定となっている。また、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁やウィリアムズNY連銀総裁によるパネル討論会参加なども予定されており、要人発言にも注意を払いたい。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは106.70-107.60円。上方向は、東京高値の107.35-40円そして先週末に記録した高値107.45円の攻防にまずは注視。ただ、超えても高値107.63円に再び抵抗が位置しており、ドルの頭も重そうだ。
対するドル安・円高方向は、先週末安値の106.80円が最初のサポート。底堅いイメージではあるが、106.40-60円のゾーンを下回ると前回安値106.08円がターゲットに。

コロナ第2波注視も、為替はレンジ継続か

ドル円日足

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