ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、下降トレンドを継続する展開を考え「7.80レベルをサポートに、8.10レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が7.79レベル、高値が8.06レベルと予想よりも若干狭いレンジでの動きとなりました。
先週のランドは、国内要因となる経済指標は好悪ミックスという感じでしたが、引き続き世界的な景気鈍化懸念が中国経済にも影響が出やすいという部分と、今週のFOMCでの米国利上げといった外部的な悪材料が新興国通貨市場では気にされていたと思います。また南アフリカに関して言えば前週出てきた国営電力会社エスコムの債務問題が今後どのようの南アフリカに影響を及ぼすのか、長期的なテーマではあるものの売り材料です。
さて、今週ですが材料的には先週と変わりません。なんとなく新興国通貨市場も年末モードになってきた感じがあり、よほど目立ったニュースでも無いと動きにくそうです。ということで、材料が少ない時はテクニカルということで、チャートを見てみましょう。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)です。
ランド円、ドルランド、ドル円四時間足
先週のレンジを水平線(薄いピンク)で、高値からのレジスタンスラインをベースに想定した平行チャンネル(濃いピンク)を下降チャンネルとして引いてみました。どうも前者の動きよりは先々週からの下げがまだ継続していると考えた後者の下降チャンネル内での動きの方が妥当に思えます。
8円の大台を割り込んでの週末クローズとなったこともあり、今週は緩やかな下げを想定し、7.70レベルをサポートに、大台8.00レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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