ランド円レポート月曜版
今週はランド円となります。
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は「8.55レベルをサポートに、8.85レベルをレジスタンスとする流れ」としました。実際のレンジは、安値が8.52レベル、高値が8.78レベルと、予想レンジよりもわずかに低めのレンジとなりましたが、ほぼ予想通りの動きとなりました。
先週はトランプ大統領の議会演説に目が向かいましたが、演説自体は肩透かしでそれ以上に3月FOMCにおける利上げ思惑の高まりが市場全体のドル高ムードを形成していましたが、ランドはドル円が114円台後半に上伸する場面においてもテクニカルに重要なレジスタンス13.20(以前の長期サポート)でしっかりと上値を抑えられ、新興国通貨売りには繋がりませんでした。
また先週28日に一時的にランド売りが入った場面は、南アの貿易収支が予想の+13億ランドに対して、−108億ランドと大幅な貿易赤字となったことによるものですが、この悪い数字にもかかわらず、その日のうちに下げる前の水準に戻したところを見ると、ドルランドの13.20水準におけるドルの戻り売り(ランド買い)は依然として根強いものがあると感じました。
参考までにドルランドの日足チャートをご覧ください。
ランド円日足
昨年8月、11月、今年1月と何度も反発してきた13.20レベル(ピンクの太い水平線)を2月に下抜け、その後の戻しでは同水準がしっかりとしたレジスタンスになっていることがよくわかります。更に昨年11月高値と今年1月高値を結んだレジスタンスライン(ピンクの細線)が現在のランド高(ドル安)のトレンドとなっていることもわかります。
それでは、上記テクニカルを踏まえていつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)
まず、レジスタンスについては2月15日高値の年初来高値8.84が強いレジスタンス(赤の実線)となっていて、その後わずかではあるものの高値を切り下げ、イエレン議長講演直後の高値も週間高値を超えることはありませんでした。ただ、基本的にランド高のトレンドを考えていますので、8.84がレジスタンスと上方向にはあまりキャップを置かない方が良いと思います。
いっぽう、先週の貿易収支直後の安値を除けば2月17日安値8.57レベルがサポート(赤の点線)として効いていることもわかります。このサポートと年初来高値とで挟まれたレンジを今週ももみあいの水準とすると考えることが妥当でしょう。
中途半端な数字ではありますが、今週は8.57レベルをサポートに8.84レベルをレジスタンスとするもみあいの一週間を見ておきます。
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