トルコリラ円レポート月曜版
〇トルコリラ円、安値6.89、高値7.17と予想レンジ内で横方向のもみ合い推移
〇引き続きドル円の変動を反映、米金利低下時に21年12月以来となる上記安値を示現
〇一方のドルトルコリラ、緩やかなドル高・リラ安の流れを継続
〇トルコ中銀による利下げ再開有無も不透明、リラにとって好材料に欠ける状況
〇日銀の緩和縮小思惑は18日会合以降も継続、リラ円は円高方向に傾く流れか
〇今週は6.85レベルをサポートに7.20レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、前回の振り返り(ショートコメント)ですが、「12月最終週はほぼ平行チャンネルの中での下げ続ける展開がもっともありそうなシナリオと考え、6.90レベルをサポートに、7.20レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、12月最終週〜1月第1週の2週間で、安値が6.89レベル、高値が7.17 レベルと、ほぼ予想レンジ内で横方向の動きで推移した年末年始となりました。
直近のトルコリラ円はドルトルコリラが相変わらず極端に緩やかなドル高・トルコリラ安の流れを継続している中で、上下に大きく動くドル円の動きがそのままトルコリラ円の動きに反映しているという流れです。12月最終週はドル買いの後のドル売り、1月第1週はドル買いが続いたものの米国雇用統計後の米金利低下によりドル円も下げるといった具合で、トルコリラ円は上述した通り2021年12月以来となる6.89レベルの安値をつけたものの、相場への勢いは全く感じられない流れとなっています。
今年もドルトルコリラは極端に緩やかなドル高・トルコリラ安の流れを続けていくと見られますが、いったん利下げを停止しているトルコ中銀がいつ利下げを再開するかわかりませんし、トルコリラにとっての好材料は特段見当たらないという状況は継続です。いっぽうで12月20日の日銀会合で日銀のイールドカーブコントロールに変更が加わったことで、1月18日の次回会合以降も常に日銀の緩和縮小思惑はついて回ることとなり、円材料でトルコリラ円は円高方向にバイアスがかかりやすい流れは続いていくものと見てよいでしょう。
年初なので長期チャートから見ていきます。
2021年末の安値を含む週足チャートですが、長期的にはピンクの平行下降チャンネルの中で、中期的には青の平行下降チャンネルの中での動きになっていると言って良いでしょう。
現状では上限が青のレジスタンスに重なる大台7.00レベル、下限はピンクの下側ラインと重なる6.70レベルとなっていて、長期テクニカルではこれら両水準を参考にするとよさそうです。ただレジスタンス側はあまりにも現行水準に近いため、最近の高値圏となる7.15レベルを見ていた方がよさそうです。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。
今週といった短期的には2本の水平線6.89と7.17を参考にした方が良さそうに見えます。ドル円の動き次第と言ってしまえばそれまでなのですが、今週もこれら2つの水準を参考に若干上下に広げ、6.85レベルをサポートに7.20レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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