ドル円東京に続き米加休場、基本は小動きか(10/8)

週明け8日の東京市場は、ややドル高。しかし、東京市場が休場となったこともあり、積極的な動意には欠け、終日を通した値動きもわずか30ポイントほどにとどまった。

ドル円東京に続き米加休場、基本は小動きか(10/8)

<< 東京市場の動き >>

週明け8日の東京市場は、ややドル高。しかし、東京市場が休場となったこともあり、積極的な動意には欠け、終日を通した値動きもわずか30ポイントほどにとどまった。

週末に「ポンペオ米国務長官が北朝鮮を訪問し、金朝鮮労働党委員長と会談した」などといった報道も観測されたが、為替市場の影響は限定的。ドル/円は、前週末のNYクローズと大差ない113.75円レベルで寄り付いている。
その後は、揉み合いながらもドルはじり高推移となり、日中高値である113.95円レベルまで値を上げたが息切れ。夕方にかけては113円後半でのレンジ取引となり、16時時点では113.80-85円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「北朝鮮情勢」と「日米貿易協議」について。
前者は、週末から前述した「米朝高官会談」や、訪朝に合わせて実施されたポンペオ米国務長官による日中韓といったアジア歴訪に関する話題が多い。一連の動きのなかで北委員長が「核実験場破壊のための査察団を招待した」と報じられていた。
対して後者は、ロイターが報じたロス米商務長官インタビューが話題に。ちなみに、ロス氏は「日本の貿易黒字是正は自動車工場の移転が最善」、「『毒薬条項』を日欧との貿易協定にも盛り込む可能性がある」−−などと発言していたようだ。

<< 欧米市場の見通し >>

大きな流れはドル高・円安方向。中期的には115円乗せトライの可能性を否定出来ないだろう。しかし、3日に年初来高値114.55円を記録したのちはやや冴えず、調整局面入りしている感も否めない。足もとの動きを見ると、価格ではなく、時間調整の色彩が濃いが、ともかく短期的にはいましばらく、ドルの上値が重い状況は続くことになりそうだ。とくに本日は、東京に続き北米カナダ市場も休場となるほか、NYもコロンブスデーで、債券市場などが休場、為替も実質休場となる。大きな動意は期待しにくいかもしれない。
材料的には、米中や日米をはじめとする貿易問題を中心とした、幾つかの「米国ファクター」への警戒感が依然として強い。また、引き続き欧州情勢、具体的にはイタリアや英国をはじめとする動きにも注意をしておいて損はないだろう。

テクニカルに見た場合、ドル高基調のなかの調整局面か。価格ではなく時間調整の様相だが、9月7日安値110.38円を起点としても、約1ヵ月で4円以上上昇している。そのため、ザックリ言って上昇幅の半値程度、つまり112円半ばぐらいまでの押しがあっても不思議はない、との指摘も少なくないようだ。そうした短期的な調整を経たのち、ドルは再び上値トライ、115円突破へと向かうことになるのかもしれない。

一方、材料的に見た場合、本日はカナダそしてNYが実質的な休場となることで、目立った米経済指標の発表などは予定されていない。ただ、ブラード・セントルイス連銀総裁の講演は実施される見込みで、そちらには注意を払いたい。
また、ロンドンをはじめ欧州市場はオープンしている状況下、イタリアや英国情勢などには要注意。場合によっては流動性の乏しいなか、欧州通貨中心の荒っぽい価格変動も否定出来ないだろう。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.30-114.10円。ドル高・円安方向は、本日の東京高値である113.95円の攻防にまずは注視。抜ければ114円台回復で、114.10円レベルがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、時間足など短期のベースで先週何度かサポートされている113円半ばは、引き続き強固な下支えレベルとなりそうだ。仮に、そのレベルを下回っても底堅そうで、現状でいえばドルの下値は最大でも113円前後までか。(了)

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