ドル円7月高値を抜けられず
昨夜のNY市場では日米首脳会談、FOMCと重要イベントが続きましたが、FOMC直後に一時113.14レベルの高値をつけたものの7月高値の113.18を抜けることはできませんでした。ここに至るまでのドル円は日経平均株価と足並みを揃えてのリスクオンとなっていたのですが、市場を取り囲む材料、特に米国中間選挙に向けての日米通商協議の行方を考えると素直にドル買いに乗りにくい相場でした。
ただ、テクニカルには短期、中期レベルではドル買いの流れが続いていて年初来高値から昨年12月の水準となる113円台後半をターゲットとしやすい流れです。要はテクニカルにドル買いに乗りやすいということも直近のドル高相場を形成していたように思います。ここでドル円の日足チャートをご覧ください。
9月安値からここに至るまでは薄い青で平行チャンネルを示した中で、やや急角度でのドル上昇となっています。そして赤の水平線113.18を抜ければ5月安値を起点とする上昇N波動(ピンク)の78.6%(61.8%の平方根)エクスパンションが113.78(青のターゲット)と先ほどの昨年12月の水準と重なります。
しかし、まだわからないもののトランプ大統領がドル高牽制発言を行った7月高値を抜けられなかった動きが気になります。昨夜もFOMC後に結局は下げる動きとなり、このまま112円をも割り込むような動きになると大きなダブルトップを形成する可能性も出てきます。現段階でそうした見通しは無理があるものの、日米通商協議で突然トランプ大統領が強気の発言でかき回すようなことでもあれば、十分にありうる流れです。
個人的には、そろそろドル円は高値警戒水域に入っているという気がしてなりません。
オーダー/ポジション状況
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