豪ドル/円、一旦底打ち反転の流れ。82円台の上値抵抗にぶつかる可能性も。
オーストラリア経済自体は緩やかな拡大基調を維持しており、米中貿易戦争が長期化する懸念があるものの、担当者レベルでの話し合いが継続しており、為替市場はやや落ち着きを取り戻しています。FRBのパウエル議長の発言に見られるように世界の中銀から見ても米中貿易戦争の長期化は懸念材料であり、経済に与える影響がどの程度かを計り知れない状況ですが、世界経済が緩やかな拡大基調にあるためリスク回避的な動きはやや後退しています。
チャートを見ると、日足は9/7に付けた78.69を直近安値として下値を切り上げる流れにあります。また、7/19に付けた83.93を起点として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインからも上抜けた位置で推移しており、短期的には下値リスクが軽減されています。中期トレンドがまだ弱く83円台半ば超えで越週するまでは下値リスクを残した状態ですが、80円台を再び割り込まない限り、下値余地も拡がり難い形となっています。
一方で、直近の日足(9/26)が上値トライに失敗した形で終えていることから、82円台の上値抵抗を上抜け切れない可能性にも注意が必要です。日足の上値抵抗は82.50-60、83.00-10に、下値抵抗は81.20-30、80.50-6にあります。21日移動平均線は80.59にあり、短期トレンドをサポートしていますが、80.50割れを見た場合は下値リスクが点灯します。120日、200日線は82.05と83.27位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:(9/26現在31週移動平均線と62週線が82.00と84.51にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められない)
一方直近の週足は高値圏で引ける陽線引けとなり、2週連続陽線引けとなりましたが、1月に付けた89.07を起点として上値を切り下げる流れからは上抜け切れずに越週しています。この週足の上値抵抗は82.00-10にありますが、これをしっかり上抜けて越週した場合は、下値リスクが軽減されて上値余地が若干拡がり易くなります。但し、この場合でも8月足が安値引けの陰線で越月していることや、31ヶ月移動平均線が83.30に位置しており、83.50超えで越月するまでは下値リスクを残します。
今週の週足の上値抵抗は82.00-10、83.10-20に、下値抵抗は80.80-90と80.00-10にあります。31週、62週移動平均線は82.00と84.51に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。
オーダー/ポジション状況
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