本日も主要欧州市場休場、基本はレンジ継続(4/2夕)

週明け2日の東京市場は、106円前半で揉み合い。終日を通して値動きは30ポイントもなく、早朝の寄り付きから目立った方向性はうかがえなかった。

本日も主要欧州市場休場、基本はレンジ継続(4/2夕)

本日も主要欧州市場休場、基本はレンジ継続

週明け2日の東京市場は、106円前半で揉み合い。終日を通して値動きは30ポイントもなく、早朝の寄り付きから目立った方向性はうかがえなかった。

ドル/円は日中最安値圏である106.15円レベルで寄り付いたのち、同高値106.40円まで比較的短時間で値を上げたものの、動意はそこまで。以降は、先週末のイースター(グッドフライデー)に継ぐイースターマンデーで豪州やNZ、香港市場が休場となったこともあり、東京市場も積極的な売買は手控えられた。16時時点では、106.30-35円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「北朝鮮情勢」と「米貿易戦争」に絡む報道など。前者は、「南北首脳会談を前に、韓国の芸術団が北朝鮮で公演を行い、金委員長夫妻らが観覧した」との報道があり、さらなる融和ムードが広がるなか、1日から始まった米韓合同軍事演習をうけたピリピリムードも指摘されており、思惑は交錯していた感を否めない。
対して後者は、米通商代表部が貿易報告書発表したが、「日本に牛肉・車市場の開放を要求」する内容だった。そののち、菅官房長官から「日米首脳会談の議題は輸入制限問題」との発言が聞かれている。
なお、早朝に発表された日銀短観は、もっとも関心の高い大企業製造業がプラス24となり、前回調査から2ポイント低下した。

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先週末のイースター(グッドフライデー)で主要欧米市場などが休場となったことに続き、本日もイースターマンデーで豪州やNZのほか、このあとも英国やドイツ、フランスなど欧州を中心に休場のマーケットは少なくない。NYやカナダ・トロントなどはオープンするものの、どこまで動くのか未知数で、参加者のあいだでは「欧米時間も基本的には小動きが続きそう」との指摘が有力なようだ。
ただ、リスクという点では下ではなく上方向、直近の戻り高値107.01円をトライする展開を予想する声も聞かれていた。米株の動きや、発表される米経済指標の発表如何では、流動性の低いなか、レンジの上抜けを試す可能性もある。

テクニカルに見た場合、年明け以降しっかりと超えたことのなかった移動平均の25日線(106.15-20円)を上抜けているものの、ドル高の動きに弾みがついているわけでもなく、むしろもたついている感じ。よもや「ダマシ」の可能性は低いと考えるが、いまひとつシックリこない値動きだ。漠とした下値不安もくすぶる。
そのため、ドル高基調への基調転換を確認するスベとしては、本日107円半ばに位置し、来週にかけて107.10円台まで切り下がってくる一目均衡表の先行帯の雲の下限をキチンと回復したい。

一方、材料的に見た場合、3月の製造業PMI確報や同ISM製造業景況指数をはじめ幾つかの米経済指標が発表される予定となっており、それら内容は一応要注意。イースターマンデーで英国やドイツ、フランス市場が休場となるなか、数値如何では思わぬ変動をたどる可能性もありそうだ。
そのほかではとくに目立った材料はないのだが、「北朝鮮情勢」と「米貿易戦争」に絡む報道などにも注意を払いたい。たとえば、後者については対中や対日の動きにも当然警戒が必要であるほか、先週末にトランプ米大統領はメキシコを非難したうえで、「北米自由貿易協定(NAFTA)撤退も辞さない」とツィッターに書き込んでいた。それらの動きも気にかかる。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、106.00-107.00円。ドル高・円安方向は、先週記録帰したドルの戻り高値である107.01円が最初の抵抗で、抜ければ一目の雲の下限が位置する107円半ばがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、なんとか維持し続けている移動平均の25日線をめぐる攻防を注視。引き続きサポートとなり得るのか要注目だ。再び割り込んできた場合には105.80円レベルに位置する一目の転換線が次のサポートか。(了)

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