日米株価がともに暴落、引き続き株価を注視(18/2/6)

6日の東京市場は、ザラ場ベースではドル安・円高が進行するも、大引けにかけ下げ幅を急縮小。一時108.45円レベルまで値を下げ、年初来安値の108.28円に接近するも、

日米株価がともに暴落、引き続き株価を注視(18/2/6)

<< 東京市場の動き >>

6日の東京市場は、ザラ場ベースではドル安・円高が進行するも、大引けにかけ下げ幅を急縮小。一時108.45円レベルまで値を下げ、年初来安値の108.28円に接近するも、勢いは続かなかった。

ドル/円は109.10円レベルで寄り付いたのち、しばらくは小じっかり。日中高値である109.30円程度まで上昇する局面も観測されていた。しかし、前日のNYダウ暴落もあり、日経平均株価も連れ安推移。下げ幅が最大で1600円を超えたことを受け、徐々にリスク回避の円買いが優勢となった。108.45円レベルまで値を崩している。
ただ、株価は終値ベースで1071円安と、安値から500円以上持ち直したことに連れ、ドル/円も反発へ。寄り付きに近い109円近くまで買い進まれ、16時時点では108.90-95円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたもののひとつは、幾つかの「要人発言」。たとえば、早朝には前日のNYダウ暴落を受けたホワイトハウスのサンダース報道官から「米経済のファンダメンタルズは非常に強い」との火消しコメント、そののちは菅官房長官による「為替の安定は極めて重要、動向を緊張感持って注視」、黒田日銀総裁からは「金融資本市場の動き十分注意したい」などといった発言が報じられていた。
なお、そうしたなか仮想通貨ビットコインが一時6000ドル台を割り込み、1週間前の11100ドル水準からほぼ半値まで下落したことも、一部で話題となっていたようだ。

<< 欧米市場の見通し >>

今週の「週報」で、4日に報じられた読売新聞の記事(「米の株相場、潮目か」)を参考に、筆者も週内の米株大幅続落を懸念していたが、結果はその上、まさか週の初めからあれほどの暴落をたどるとは予想していなかった。また、前述したように、本日の東京時間、日経平均株価はザラ場ベースで前日比1600円安を記録するなど、世界的な株安傾向がいまだ続いている感を否めない。
ただ、さすがに短期的には下げ過ぎ、行き過ぎの域にある。ひとまず、セリングクライマックスを迎えた感もあるだけに、一時的な戻りも否定出来ないが、一巡後に再び下値を試すような展開にも一応の注意を払いたい。いずれにしても、このあとの欧米時間は引き続き欧米株価の動きに左右される展開が予想されている。

テクニカルに見た場合、先月11日以降ドルの抵抗として寄与し続けてきた一目均衡表の転換線を、先週末に超えたものの、結果からすると「ダマシ」に終わった格好だ。昨日NYクローズで再び下回ってきたばかりか、本稿執筆時も転換線より低いレベルで推移している(本日は109.35-40円に位置)。ドルがさらなる戻りをたどった場合、一目の転換線がドルのレジスタンスとなるのかどうかに注視してみたい。
なお、転換線を超えた場合の上値メドは109.70円レベル、110円前後などとなりそうだ。

一方、材料的に見た場合、12月の米貿易収支が発表される予定となっているほか、米3年債の入札や、ブラード・セントルイス連銀総裁の講演なども実施される見込みだ。また、株価や金利の動き次第だが、米当局者による「口先介入」的な発言が聞かれても不思議はないだろう。
なお、それとは別に、当初の期限だった4日に決着がつかず協議が持ち越された「ドイツ大連立交渉」だが、一部ドイツ紙は「社会民主党(SPD)指導部は、6日に合否を発表したい考え」と報じていた。結果如何によっては、ユーロを中心にドルや日本円の動きにも影響を与える可能性がある。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、108.30-110.20円。ドル高・円安方向は、先で指摘した一目の転換線が位置する109.35-40円が最初の抵抗で、抜ければ109.70円レベルや110円前後などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日の東京安値である108.45円レベルがサポートで、抜けても年初来安値108.28円などが下支えしそう。米株の動き次第だが、本日に限れば意外に底堅そうとの指摘も。(了)

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