ダウ1,500ドル下げも驚くに当たらず(18/2/6)

今朝のニュースを見るとNYダウがザラバで1,500ドルを超える史上最大幅の下げを記録したとのセンセーショナルな記事が目立ちますが、それほど驚くにはあたりません。

ダウ1,500ドル下げも驚くに当たらず(18/2/6)

ダウ1,500ドル下げも驚くに当たらず

今朝のニュースを見るとNYダウがザラバで1,500ドルを超える史上最大幅の下げを記録したとのセンセーショナルな記事が目立ちますが、それほど驚くにはあたりません。終値ベースでは前日比1,175ドル安の割合にして4.6%の下げとなります。

金曜を含めてザラバでの金曜高値(26,061.79)と月曜安値(23,923.88)ですから、2,137.91ドル、金曜高値から8.2%と、このあたりでよやく下げとしては大きいという数字になります。これまでにもNYダウは長期的な上昇の中で何度も急落を見てきましたが、現在のダウは水準が高く数字が大きいために数字だけで見ると大暴落のように考えてしまいますが決してそんなことはないのです。

割合で考えた場合の史上最大の下げは有名なブラックマンデー、1987年10月19日に一日で22.6%もの急落(値幅としては508ドル)を演じ、NYの引けではこの世の終わりかのような雰囲気でした。他にも連日のように終値比で5%を超える上下を繰り返していたのがリーマンショック後です。

現在のチャートと当時のチャートを上下に並べ、±5%の水準にピンクの水平線を引いてみました。

       NYダウ現在とリーマンショック後の変動率

       NYダウ現在とリーマンショック後の変動率

今回の下げでは見ていない5%を超える上下がどれだけ頻?に起こっていたのか、また2か所上に振り切れているところは10%を超える変動(どちらも上げ)ですが、こうした過去の変動を見ると驚くに当たらずと言えるのではないでしょうか。

ただ、ここ2日間の下げは最近には無かった調整です。株価指数に留まらず金融市場全体にリスクオフが広がらないかしばらくは警戒が必要そうです。

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