112円台へ軟落、上値トライは仕切り直しに(18/1/9)

9日の東京市場は、ドル安・円高。先週末から2営業日推移していた113円台を維持できず、一時112円半ばまで軟落する局面も観測されていた。

112円台へ軟落、上値トライは仕切り直しに(18/1/9)

112円台へ軟落、上値トライは仕切り直しに

9日の東京市場は、ドル安・円高。先週末から2営業日推移していた113円台を維持できず、一時112円半ばまで軟落する局面も観測されていた。

ドル/円は113.05-10円で寄り付いたのち、しばらくは揉み合い。しかし、サポートされていた113円レベルを割り込むと、短期のストップロスを巻き込む格好で、一気に112円半ばまで値を下げた。前日比234円高で始まった日経平均株価が、一時2ケタ台まで上げ幅を縮小させたことが嫌気されていた面もあったという。
そののち112円半ばでは買いも入り下げ渋るも、上値は重く、ドルの反発は限定的。結局、16時時点では112.70-75円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたもののひとつは、引き続き「北朝鮮情勢」。2年ぶりとなる南北会談への関心が指摘されるなか、「北朝鮮は平昌冬季五輪に合同応援団派遣の意向」「韓国は北朝鮮に軍事当局者間の対話再開を提案」−−との報道が観測されていた。
また、それとは別に米紙ワシントンポストが報じた「米特別検察官、ロシア疑惑でトランプ氏聴取を検討」との内容も思惑を呼んでいたという。

<< 欧米市場の見通し >>

先週末にかけて113円台を回復したが勢いは続かず、前述したように本日の東京時間に112円台へと軟落しており、上値トライは再び仕切り直しの様相だ。若干の不安を抱いてはいたが、残念なことに「元の木阿弥」となってしまった。ドルの強気を維持するためには、早い段階での113円台回復が臨まれる。
ただ、チャートを見るまでもなく、112円台にはテクニカルサポートが多く底堅いイメージながら、このあとドルの下落リスクが再燃する可能性もないではない。一目均衡表の先行帯の雲の下限が位置する112.35-40円、あるいは分岐点である112円をめぐる攻防には注意を払いたい。

テクニカルに見た場合、112.90円レベルに位置する移動平均の25日線や、112.80円レベルの一目均衡表の先行帯の雲の上限など、112円半ばから後半にかけて複数のテクニカルポイントが位置していたが、そのうち幾つかを東京時間に割り込んできた。まだ下方向には一目均衡表の先行帯の雲の下限などが位置しているものの、以前ほどドルの下値が盤石というわけではなくなった。ドル安が再燃した展開にも一応要注意。

一方、材料的に見た場合、11月の米雇用動態調査が発表されるほか、米財務省による3年債の入札も予定されている。また、本日も米地区連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁による講演が実施される見込みだ。それらには当然注意を要する。
また、実施された南北朝鮮会談を受けた米国を中心とした海外の反応や、前述した米紙ワシントンポストが報じた「米特別検察官、ロシア疑惑でトランプ氏聴取を検討」−−なども気掛かりだろう。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、112.20-113.40円。ドル高・円安方向は、113円レベルならびに昨日のドル高値である113.40円レベルの攻防にまずは注視。抜ければ昨年12月に2度記録している113.65-75円、114円などが再びターゲットに。
対するドル安・円高方向は、一目均衡表の先行帯の雲の下限が位置する112.35-40円が最初のサポートで、割り込むようだと分岐点112円レベルが視界内に捉えられそうだ。(了)

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