ユーロ海外時間に入り一段の調整
年明け以降調整が続いているユーロドルは9日東京時間ではほぼ1.19台半ばから後半での横ばいに終始しましたが、海外勢参入後に1.1950を割り込むと一段安となり、東京時間18:00現在は1.1935近辺での取引です。
ユーロドル下落の要因としては、東京時間に行われた日銀の国債買い入れ額減額の影響もあり、米国10年債利回りが昨年3月以来の2.50%越えとなったこと、ドイツ与党CDUのカウダー院内総務は「大連立には引き続き大きなハードルがある」と社会民主同盟との連立協議の難航を匂わせる発言をしたことなどが挙げられます。
一方で16:00に発表となったドイツの11月鉱工業生産の予想外の上ブレや、貿易収支の黒字幅の増加は無視された形であり、やはりユーロ高の急伸とユーロ買いポジションの積み上がりへの警戒感と調整主体の動きの継続と考えられます。
当面の下値目処は基準線と21日移動平均線、更には12月安値1.1718からの上昇の半値戻しも位置する1.1904近辺ですが、昨年来ユーロは動き始めるとオーバーシュートする傾向無きにしも非ずですので、ユーロ上昇局面不変をメインシナリオとしながらも、下値は一応深めに見積もっておいたほうが無難です。11月安値1.1554からの上昇のトレンド下限1.1838レベルや上昇の半値戻し1.1822も念のため見据えておきたいところです。
ユーロ安を受けて序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面高の展開。
オーダー/ポジション状況
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