ドル円底堅いが、115円トライは仕切り直しか(11/7夕)

7日の東京市場は、ドルが小幅高。前日のNY終盤にかけて割り込んだ114円台を夕方にかけて回復する局面も観測されていた。

ドル円底堅いが、115円トライは仕切り直しか(11/7夕)

<< 東京市場の動き >>

7日の東京市場は、ドルが小幅高。前日のNY終盤にかけて割り込んだ114円台を夕方にかけて回復する局面も観測されていた。

ドル/円は113.70円前後で寄り付いたのち、同レベルを日中安値に小じっかり。飽くまでもじりじりとした値動き、緩やかな右上がりの展開ながら、夕方には114円台も回復した。16時時点では114.10-15円という日中のドル最高値圏で推移し、欧米時間を迎えている。
なお、そうしたなか本日は日経平均株価が大幅高。前日比で389円も上昇し、バブル崩壊後の戻り高値(1996年6月26日、22,666円)を、クローズベースでも上回って大引けている。

一方、材料的に注視されていたもののひとつは、アジアを歴訪しているトランプ米大統領に関するニュースや発言など。たとえば、離日し次の目的地である韓国へと移動するなか、自身のツイッターに、「わたしの訪日や安倍首相との友情は、我々の偉大な国に多くの利益を生み出すだろう。大量の軍関連やエネルギーの注文が来ている」とする書き込みを行っていた。
そのほか、「早大に爆破予告、1-3限まで構内立入禁止と授業休講」との報道や、米ジョンズ・ホプキンス大の「38ノース」から、「北朝鮮の核実験場で機材集積の動きが見られる」との分析結果が公表されている。

<< 欧米市場の見通し >>

昨日の東京時間に114.70円台まで上昇したものの、そこから1円程度の下押しをみせるなど地合いはまだまだ不安定。大きな流れはドル高方向に間違いはないが、一本調子で上値を試すような基調にないようだ。心理抵抗である115円は、意外に「近くて遠い存在」であるのかも知れない。
ただし、そうかと言って、大きく崩れる展開も見込みにくく、しばらくのあいだドルは底堅め、次の動意に向けたエネルギー蓄積から、高値圏での強保ち合いをたどる可能性も否定出来ない。

テクニカルに見た場合、昨日ザラ場ベースで114円半ばを超えたものの、その後の調整で115円に向けた動きは出直しとなった。そんなドルの抵抗は、まず114.20円レベルで、抜ければ昨日記録した高値114.73円が再び視界内に捉えられそうだ。
対するサポートは、本日早朝などに記録したドル安値の113.70円前後。割り込んでも、113円半ばはなかなか強いテクニカルポイントとなっている。

一方、材料的に見た場合、9月の米雇用動態調査が発表されるが、それほど注目度の高い指標ではなく影響は基本的に限定的か。しかし、米3年債の入札実施やクオールズFRB銀行監督担当副議長による講演などが別途予定されており、それらには注意を払いたい。
なお、日経平均株価の大幅高もあり、連れ高が期待されるNYダウなど米株の動きも注視されるうえ、トランプ米大統領のアジア歴訪や、広がりを見せる「パラダイス文書」をめぐる動きや続報などにも一応要注意。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.70-114.70円。ドル高・円安方向は、弱い抵抗が位置する114.20円レベルで、抜ければ昨日高値の114.73円、さらには心理抵抗115円などが再び視界内に。
対するドル安・円高方向は、本日早朝などに記録した113.70円レベルの攻防にまずは注視。ただ、割り込んでも底堅く、113円半ばなど下方向にサポートは多い。(了)

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