ユーロ 日中横ばいの後急落、7月来安値へ(11/7夕)

7日の東京市場でユーロは横ばい推移、昨晩海外時間では一時ユーロドルは下値を試す局面もありましたが、1.1580レベルで反転、

ユーロ 日中横ばいの後急落、7月来安値へ(11/7夕)

ユーロ 日中横ばいの後急落、7月来安値へ

7日の東京市場でユーロドルは横ばい推移。昨晩の海外時間では一時下値を試す局面もありましたが、1.1580レベルで反転、本日の東京時間は前日と同じ1.1610を中心とした小動きに終始しました。

しかしその後16:00に発表となった10月のドイツの鉱工業生産が事前予想の前月比-0.9%を下回る-1.6%と悪く、欧州経済の足踏みを印象付ける形となったことからユーロ売りが再開。じりじりと値を下げ昨日安値レベルの1.1580を割り込むと売りが加速し、直近の安値10/27の1.1575も割り込んで、安値1.1554をつけ7月20日以来のユーロ安水準となっています。

18:00から行われたECBドラギ総裁の銀行監督に関するスピーチでは、あまり目新しいものはありませんでしたが、銀行の不稼動資産問題はいまだ解決していないことや、住宅バブルの兆候は見られていないことなどを強調し、緩和的政策の継続を示唆。為替レートへの影響はほぼありませんでした。

先ほど19:00に発表となったユーロ圏の9月の小売売上高は前年比+3.7%と事前予想+2.8%も前回修正値+2.3%も大きく上回りましたが、為替市場はスルー、逆に1.1560割れまで下値を広げる展開となっています。

ヘッドアンドショルダーのターゲット1.1250に向けて始動か

ユーロドルはいよいよ大型ヘッドショルダーのターゲットに向かって動き出した可能性が高くなってきました。

ここでもう一度確認しておくと、今回のヘッドアンドショルダーは今年のユーロドルのピーク9/8の1.2092をピークとし、8/2(1.1910)と10/12(1.1880)の高値を両肩にしたもので、8/12の安値1.1662と10/6の安値1.1670を結ぶラインをネックラインとしており、現在ネックラインの延長は1.1675レベルにあります。
頭からネックラインまで落差は約425pips。10/26日にはじめてこのラインを割り込んで以降、ネックラインの下でもみ合い、何度かネックラインを上抜ける局面もあったものの結局終値でネックラインを抜けることなく今回の下落となりました。

通常ターゲットはネックラインを切った時点からの落差を見ますので、1.1673あたりでネックラインを切っているので最終的なターゲットは大体1.1250あたりとなります。

1.15レベルが当面の支持線、下抜けると1.1423のフィボナッチライン

一応その前には1.1497レベルに現在の下降トレンドの下限、そして1月からの今回の上げ幅の38.2%戻し1.1423などの抵抗線がありますが、中期的には半値戻し1.1216や現在1.1276を上昇中の200日移動平均線を目指すと考えるほうが自然な感じがします。
1月末からのユーロの長期間の上昇局面で積みあがったユーロ買いポジションがほとんど解消されずにここまで持ち越してきており、潜在的な売り要因となっていることも気がかりです。

一方上値はこれまで支持線だった1.1575-1.1580あたりがすでに重く、1.16では売り意欲も強そうです。ネックライン1.1675はかなり遠い印象です。

終値で1.16を回復できなければ一段の下落局面入り濃厚

今晩は米欧ともにこの後イベントらしいイベントのない真空地帯となっており、今晩のユーロドルは波乱含みです。
今晩終値ベースで1.1600を回復できなければユーロドルはさらなる下落局面入りが濃厚となりそうです。

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