<< 東京市場の動き >>
週明け23日の東京市場は、ドルが小幅に続伸。一時は114円台を記録する局面も観測されたが定着はできず、113円台後半に押し戻されている。
前日に投開票された衆院選は、複数メディアで事前に予想されていたように与党・自民党が大勝し、安倍内閣の継続が事実上決定となった。それを好感した動きもあり、ドル/円は前週末のNYクローズ113.50-55円に対し、113.80-85円と下方向にギャップを空けて寄り付いている。
ドルはその後も続伸し、7月11日以来の114円台を回復、114.10円レベルの日中高値を記録したが続かなかった。調整と思しき売りに押されると113円台後半に軟化、16時時点は113.70-75円で推移し、欧米時間を迎えている。
なお、そうしたなか日経平均株価は本日も続伸、前日比239円高で史上初の15日連続上昇を記録した。
一方、材料として話題になっていたものは、前述した衆院選の結果を除くと、次期FRB議長の人事と北朝鮮情勢。ちなみに、後者に関して言えば、米FOXニュースはトランプ大統領がインタビューで「対北対応、すべての準備ができている」と述べたと指摘していたうえ、朝鮮中央通信は「北朝鮮、日本に強硬な自衛的措置行使も」と報じていたという。
<< 欧米市場の見通し >>
先週末にかけてのドル高基調が継続しているだけでなく、「自民党大勝・安倍政権継続」の流れが正式に決定したことで、マーケットにはさらなるドルの買い安心感が広がっているようだ。それが114円台までドル高を進行させた原動力になっていた感を否めず、また今後もドル高基調そのものは継続される公算が大きい。
しかし、短期的には早くも調整と思しきドル売りの動きも観測されており、こちらの動きにも一応要注意。ホンのわずかではあるが、113.50-60円レベルにギャップを空けたままであるため、まずはそれを埋めに来る展開を予想する声も聞かれていた。
テクニカルに見た場合、本日の東京時間に一時114円台を回復しており、次のターゲットは7月11日高値の114.49円。超えれば、心理的なフシ目である115円がターゲットとなりそうだ。基本的な流れはドル高・円安で間違いない。
しかし、流れとは裏腹に、足もとについては調整の動きが目先続くとした場合、移動平均の25日線などが位置する112円半ばが下値メドと予想されている。ドルには、さらに1円程度の下げ余地が残されているのかもしれない。
一方、材料面ではこのあと、9月のシカゴ連銀全米活動指数が発表されるほか、ステート・ストリートなど幾つかの米企業決算発表が予定されている。それらは当然要注意。
しかし、それよりも先週末にザラ場ベースで史上最高値を更新したNYダウやナスダックといった米株の動きならびに、金利情勢に注意を払いたい。後者と絡めては、近々正式決定される見込みの次期FRB議長人事が金融市場の波乱要因となる可能性もある。
以上を踏まえた本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.20-114.40円。ドル高・円安方向は、本日東京高値の114.10円レベルが最初の抵抗で、抜ければ7月高値114.49円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、113.50-60円にわずかに空けたギャップの攻防にまず注視。ただ、割り込んでも113円台では底堅く、大崩れは予想しにくい。(了)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2017.10.24
ドル円窓埋め完了。NYダウ下落の円買いで(10/24朝)
23日の海外市場でドル円は反落。衆議院選での自民党圧勝により週明けに生じた113.52-66の「窓」を埋め終わり、東京時間6時半現在は113.40近辺での取引です。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。