ドル円若干行き過ぎ感あるがリスクはドル高(6/28夕)

28日の東京市場は、一時ドル安に振れるも「行って来い」。調整とみられる動きから112円割れを試すも割り込めず、

ドル円若干行き過ぎ感あるがリスクはドル高(6/28夕)

<< 東京市場の動き >>

28日の東京市場は、一時ドル安に振れるも「行って来い」。調整とみられる動きから112円割れを試すも割り込めず、その後は再びドルが買い進められている。

112.30円レベルで寄り付いたのち、ドルはじり安。日経平均株価の動きなどをにらみつつ、昼前には112.00-05円まで小幅に値を下げ、日中安値を記録した。しかし、その後のドルは徐々に持ち直すと、夕方にかけては112.40円レベルまで値を回復。16時時点では、本日のドル最高値圏である112.35-40円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的には、ロイターが「米大統領は北朝鮮問題で中国に不満、経済的措置も検討」と報じたうえ、「東芝は子会社売却をめぐる日米韓連合との交渉継続」と発表したが大勢に影響なかった。
また、夕方にベルギー中銀総裁から「ユーロ圏は世界経済の安定要因になっている」との発言も聞かれていたものの、こちらもユーロ相場にわずかな影響を与えたに留まっている。

<< 欧米市場の見通し >>

27日の東京時間には定着することのできなかった112円台だが、その後の欧米時間にしっかりと超えてきた。一時112円台半ばまで達する局面も観測されている。
リスクという点では、ドル高方向にバイアスを掛けざるを得ないが、いまひとつしっくりこない面もなくはない。と言うのも、米金利上昇とドル高のスピードが合致しないからで、比較をするとややドル高が行き過ぎているイメージになる。ただ、そうは言っても相場がさらなる上値を試すのであれば、ついていくしかない。さらなるドル高の進行には要注意。

テクニカルに見た場合、一目均衡表では先行帯の雲が15ポイント程度と非常に薄い状態をたどるなか、日足が一気にその上限を超えてきた。また、それと同時にフィボナッチにおいては、高値114.38円を起点とした下げ幅のフィボナッチ61.8%戻しにあたる112.20-25円も突破している。チャート的にも、ドルの上値余地が広がった感を否めない。
ちなみに、そんなドルの次の上値メドはフィボナッチ76.4%戻しに当たる113.05円レベルで、その少し上には3月高値115.51円と5月高値114.38円を結んだ下降トレンドラインも位置している。それらをめぐる攻防も注視されている。
一方、材料的に見た場合、引き続き5月の中古住宅販売成約指数といった発表される米経済指標にまずは要注意。発表される米経済指標は総じて悪いものが多いが、好悪どちらにしてもここ最近は指標結果を受けて、発表前後の相場が一時的にせよ乱高下するという展開が少なくないだけに本日も警戒を要したい。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、111.60-112.80円。ドル高・円安方向は、昨日のドル高値である112.46円が最初のターゲット。本日の東京時間にも近いレベルまで達するも届いておらず、攻防が注視されている。抜ければ、113円台回復が視界内に。
対するドル安・円高方向は、昨日上抜けてきた111.70円前後に位置する一目均衡表の先行帯の雲がサポートか。本日の東京時間に一度も112円を割り込んでおらず、底堅いイメージだが、短期的なポジションの偏りなどは気にかかる。(了)

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