ドル円 レンジ放れの可能性は!?(17/6/23夕)

23日の東京市場は、おおむね揉み合い。111円台前半での一進一退で、明確な方向性はうかがえなかった。

ドル円 レンジ放れの可能性は!?(17/6/23夕)

<< 東京市場の動き >>

23日の東京市場は、おおむね揉み合い。111円台前半での一進一退で、明確な方向性はうかがえなかった。

111.30円レベルで寄り付いたものの、商いは低調。株価など他金融市場をにらみつつ、積極的な売買は手控えられている。
動意という点では、週末の実質ゴトー(5・10)日ということで、仲値不足観測が一部で取り沙汰されると、若干ドル高が進行する局面が観測されたものの、111円半ばには届かなかった。終日を通した値幅はわずか20ポイント強。16時時点では、寄り付きレベルに近い111.25-30円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的には、「東芝が有価証券報告の提出延長へ、23日中にも申請」「ロシア海軍がシリア内のIS目標に向け巡航ミサイル6発発射」などの報道が観測されたほか、トランプ米大統領から「一帯一路の取り組みで中国と協力の意思ある」との発言も聞かれたものの、いずれも相場への具体的な影響は限られた。

<< 欧米市場の見通し >>

相場はますます膠着の様相を強めている感を否めない。実際、時間足など短期のチャートを見ると、先週15日の欧米時間以降、すでに1週間以上も110.50-111.80円といったレンジ内に留まっていることがうかがえる。
材料が少なくないだけに、このあとの欧米時間にレンジ放れを達成することを期待したいが、如何せん再三再四指摘しているように110-112円は「何故か居心地が良い」。次の方向性が示される展開は、来週へと持ち越しされる可能性も否定できない。

テクニカルに見た場合、引き続き変化に乏しい足形だ。実勢相場の動意の乏しさもあり、日足ベースでは移動平均や一目均衡表などで見たテクニカルポイントが110-111円台に集中、混沌とした様相を呈している。
したがって、どこがドルのレジスタンスで、どこがサポートなのかは、あまり意味をなさない気もしないではない。ともかく、前記した過去1週間あまりのレンジ110.50-111.80円のどちらに抜けていくのかを注視してみたい。

一方、材料的に見た場合、6月の製造業総合PMI速報や5月の新築住宅販売件数といった発表される米経済指標にまずは要注意。また、本日はブラード・セントルイス連銀総裁や メスター・クリーブランド連銀総裁、パウエルFRB理事など中銀関係者による講演が相次ぐことから、その内容にも注意を払いたい。
ここ最近の傾向を大雑把にいえば、「悪い米経済指標」vs「強気の米通貨当局者発言」という構図がうかがえるだけに、本日は指標と発言のどちらに軍配が上がり、そしてどちらの方向に動くのだろうか。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、110.70-111.80円。ドル高・円安方向は、目先のドル高値圏であり、一目均衡表の先行帯の雲が位置する111.80円レベルがターゲットに。抜ければ当然112円を目指す展開が予想されるものの、引き続き近く遠いイメージであることに変わりない。
対するドル安・円高方向は、110.80-85円までレベルを切り上げてきた移動平均の200日線をめぐる攻防にまずは注視。なお、同レベルはザラ場だけでなく、NYクローズでも上回れるか否かも依然として注目されている。(了)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る