底堅いイメージだが、110円割れも視界内(6/5夕)

週明け5日の東京市場は、ややドル高・円安にバイアスを掛けつつも揉み合い。

底堅いイメージだが、110円割れも視界内(6/5夕)

<< 東京市場の動き >>

週明け5日の東京市場は、ややドル高・円安にバイアスを掛けつつも揉み合い。終日を通した値幅は50ポイントに届かず、ドル高の勢いは弱かった。

「荒れやすい週初月曜日の早朝相場」−−は今週も顕在。先週末のNYが110.40円台で大引けるなか、本日は110.30円台とわずかながら、上方向にギャップを空けて寄り付いている。これは、週末に報じられた「英ロンドンで再びテロ発生、7人が死亡した」とのニュースが材料視され、リスク回避志向が強かった面も否めない。
ただ、地政学リスクをバックにした円買いは限定的で、寄り付き直後に本日安値110.30円レベルを記録したあとはドルが小じっかり。午後にかけては110.73円までドルは上値を伸ばした。大引けにかけては若干緩むも底堅く、16時時点では110.50-55円で推移し、欧米時間を迎えている。

材料的には、米NBCニュースがプーチン露大統領へのインタビューとして、「トランプ米大統領にとって不名誉になるような情報を握っているとの見方を強く否定」と報じたものの、大きな反応は見られず。
また、別にバーレーン、サウジなど4ヵ国がカタールとの国交断絶を発表」と報じられ、原油先物相場が一時上昇したが、ドル/円など為替相場への影響は軽微だった。

<< 欧米市場の見通し >>

先週末に発表された米雇用統計が予想外の数字となったことで、マーケットは再びドル売り・円買いムードが高まっている。リスクとしては、ドル安方向にバイアスがかかりそうだが、心理サポートである110円を前に下げ渋り、目先は底堅いイメージも。
いずれにしろ、今年3月後半から4月上旬にかけても2週間以上揉み合うなど、何故か「居心地の良い」水準である110-112円をクリアに抜けることが出来るのかどうかが、次の方向性を見極める最初の一歩になるだろう。

テクニカルに見た場合、依然として一目均衡表における先行帯の雲(110.15-111.80円)の中の値動きだが、様相としては下限割れを視野に入れた展開となっている。ただ、110円前半には先週安値110.33円、前回安値110.24円など、複数のサポートが位置しており、思いのほか底堅いイメージもなくはない。
とは言え、それらを割り込むようだと、4月24日に空けて、そのままいまだに埋め切れていない109.10-60円のギャップが下値ターゲットとして、意識されることになりそうだ。

一方、材料的に見た場合、5月のISM非製造業総合指数や4月の製造業受注指数など発表れる米経済指標にまずは要注意。先週末に発表された5月の米雇用統計が予想外の悪化となりドル安が進んだだけに、来週のFOMCを前にした米ファンダメンタルズの再確認という意味で、いつも以上に指標内容を警戒する市場筋も多くなっている。
また、8日に予定されている「英総選挙」と「コミー前FBI長官の議会証言」をにらんだ様々な動きや、欧州を中心としたテロなどにも引き続き注意を払いたい。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.90-111.00円。ドル高・円安方向は、本日東京時間のドル高値圏である110.73円が最初の抵抗か。抜けた場合には、一目均衡表の転換線が位置する111.20円レベルなどがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、先週末安値の110.33円や前回安値110.24円などの攻防にまず注目。割り込むようだと心理サポート110円割れも視界内に入れる必要があるかもしれない。(了)

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