居心地良い134円台中心の展開継続か
〇本日のドル円、134円前半の40ポイントに満たないレンジ取引、明確な方向性うかがえず
〇昨日に続き本日東京も小動きだったがリスクは上方向、135円台に向けた動きを警戒する向きも
〇明日のFOMC議事録要旨公開への関心高い、24日の日銀正副総裁候補3氏の所信聴取と質疑応答も要注目
〇足もとは134円台中心の値動きに収斂されつつある、方向性の乏しい状況がいま少し続く可能性も
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは134.00-135.20、ドル高・円安方向は134.54が最初の抵抗
〇ドル安・円高方向は、134円前後をめぐる攻防にまずは注目
<< 東京市場の動き >>
21日の東京市場は揉み合い。134円前半の40ポイントにも満たないレンジ取引で、積極的な動意は見送られている。
ドル/円は134.20-25円で寄り付いたものの、基本は揉み合い。134円前半における往来相場で明確な方向性はうかがえなかった。黒田日銀総裁の衆院予算委分科会出席から、発言が注視されたが、結局「為替相場の水準や評価へのコメント控える」といった内容にとどまり肩透かし。16時現在では134.40円前後で推移し、欧米市場を迎えている。
一方、材料的に注視されていたものは「北朝鮮情勢」と「ロシア・ウクライナ情勢」について。
前者は、18日と20日の弾道ミサイル発射を受けて岸田首相が招集を要請するなか、国連安保理が緊急会合を早々に決定し開催。しかし、中露からの強い擁護もあり、安保理としての一致した非難声明は採択できなかった。またもや機能不全を露呈した格好だ。ただ、代わりに中露除く日米など安保理10ヵ国と韓国による「北朝鮮非難声明」を別途発表され、「アジア地域だけでなく、国際的な平和と安全への脅威になる」と非難されていた。
対して後者は、去年2月に、ロシアによる軍事侵攻が始まって以降はじめて、バイデン大統領がウクライナを電撃訪問したようだ。一部報道によると、計画は秘密裏に実行され、大統領はポーランドから列車で10時間かけて移動、ウクライナの首都キーウに入ったという。一方、中国外交担当トップの王氏はロシアのモスクワ入り。なお、一部ロシア紙によると「王氏来訪の主な目的はウクライナの調停における北京の役割を高めること」だとされていた。また、別に中国外務省は、ブリンケン米国務長官がウクライナ戦争をめぐりロシアに兵器供与しないよう中国に警告したことについて、「米国が中露関係に口出ししたり、強要したりすることを我々は決して受け入れない」としたうえで、「中国に命令する資格は米国にない」と強く反発していたという。
<< 欧米市場の見通し >>
昨日のドル/円は、NY市場が休場のため動意は乏しい。そして本日東京も前述したように小動きだ。ただ、リスクという意味では上方向、135円台に向けた動きを警戒する向きがある。頭も重く簡単に超えていくことはなさそうだが、それでも135円台乗せ、先週末高値135.12円を目指す展開も否定できない。
依然として日米金融政策が注目を集めるなか、今週もっとも注視されているのは24日の日銀正副総裁候補3氏の所信聴取と質疑応答。一連の発言のなかで、「政策修正の可能性が示唆されるか否か」がひとつのポイントになりそうだ。それ以外、米国サイドとしては明22日のFOMC議事録要旨公開への関心が高く、市場では様々な思惑が交錯している。発表される米経済指標などに一喜一憂しつつも、基本は明日のFOMC議事録要旨にらみ。方向性の乏しい状況がいま少し続く可能性もある。
テクニカルに見た場合、ドル/円は134円割れで目先底堅いものの、上値も重く昨日そして本日は一度も135円台を見ていない。つまり、足もとは134円台を中心とした値動きに収斂されつつあるようだ。そんな狭い足もとのレンジ取引がいましばらく続くのか、それとも上下どちらかに放れるのか、まずはその攻防が注視されている。ちなみに、東京夕方の動きからすると、ドル高方向へのブレーク期待がやや優勢という気がするがどうなるか。
一方、本日は米経済指標として、2月の製造業PMI速報や1月の中古住宅販売件数などが発表されるほか、米財務省による2年債入札の入札も実施される見込みだ。前者については、先週発表されたインフレ指標などが好数字だっただけに、期待感が強いが果たして好循環は続くのだろうか。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは134.00-135.20円。ドル高・円安方向は昨日高値134.54円が最初の抵抗。超えると135.12円が再び視界内に。
対するドル安・円高方向は、134円前後をめぐる攻防にまずは注目。ただ、下回っても底堅いイメージだ。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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